2016年 8月12日  ニガガシュウ


あちこちの川べりの草むらで群生しているのに、花がついた株がなく、
探し回って8月8日、木に上った1株に花が咲いているのを見つけました。

【@すぐ下は川が流れ、向こうに写っている水田の近くでナンゴクヒメミソハギが咲いています】
16.8.12 撮影

        ニガガシュウ Dioscorea bulbifera L.〈苦何首烏〉
                          (ヤマノイモ科 ヤマノイモ属) 花期は7〜9月。
      地下にある球形の塊根やムカゴが苦く、
      葉の形がツルドクダミ(何首烏:カシュウ)に似ているのでこの名がついた。
      暖地の山すそや川岸に生えるつる性の多年草。
      地上部は1年生。
      葉は長さ幅とも5-15cm、ほぼ円形で、下部の左右が張り出さず、
      葉柄の基部に縮れたひれのあることと、のちにむかごができるのが特徴。
      雄花は紫色を帯び、花序は皆垂れ下がる。



【@を拡大しました − 日本では雌花は滅多に見られないそうで、秋吉台も雄花しか】
16.8.12 撮影
                                 
【A開花確認は8月8日】
16.8.8 撮影

【Aを拡大しました −雄花は紫色を帯び、花序は皆垂れ下がる
16.8.8 撮影

【Aを拡大しました】
16.8.8 撮影

【B開花確認から4日後の今日は】
16.8.12 撮影

【Bを拡大しました − 開花確認の花序は枯れ、ほかはほとんど咲き進まず】
16.8.12 撮影

【Bを拡大しました】
16.8.12 撮影

【C昨年まできれいに咲いていた自転車道脇の株にも、花がありません】
16.8.12 撮影

雄花しか咲かないのに、あちこちで群生しているのは、零余子(むかご)で増えるからです。
雄株も花がつく株は少なく、今年は極端に花が少ないと感じています。
花がつく株が少ないのは、この夏の異常な乾燥続きの気候のせいでしょうか?
それとも、
雄株しかなく、零余子で子孫が作れるのなら、花を咲かせる意味がないと気づき、
進化して、花が咲かなくなっていくのでしょうか?


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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