ナツメ Ziziphus jujuba (クロウメモドキ科 ナツメ属) 花期は 6〜7月。
中国北部原産の落葉高木。枝は無毛。
長枝には托葉から変わった2個のとげがあり、うち1個は直生し、長さ3cmになる。
他の1個は短くて下へ曲がり、鉤形になる。
短枝は細い小枝を束生する。
小枝の葉腋には花がつき結実する。
結実ののち晩秋に、小枝はその基部から短枝を離れて脱落する。
葉は卵形または卵状楕円形、長さ2-4(-6)cm、幅1-2.5(-4)cm、 鈍頭で基部は円く、鈍鋸歯があり、基生の3出脈がある。
表面はやや光沢があり、裏面は平滑。
葉柄は長さ1-5mm。
花は小さく、黄緑色、径5-6mm、短い花柄があり、2〜3個ずつ葉腋につき、
6〜7月ごろ開花する。
萼片は卵状三角形。
花弁は小さくて、雄蕊とともに反り返る。広い平らな花床がある。
核果はきわめて短い果柄をもち、球形ないし長楕円形で、長さ1.5-2.5cm、
熟して暗紅色になる。
外果皮は肉質で甘く、果中に両端のとがったかたい1個の核がある。
日本では古くから栽培し、果実を食用にした。
− 改訂新版「日本の野生植物 2」 −
【@を拡大しました −この高さは1.5mほど】
21.7.4 撮影
【A幹を − 随分古くから生えていた様子です】
21.7.4 撮影
【Bちょうど花盛りの時でした】
21.7.4 撮影
【C小枝の葉腋には花がつき結実する】
21.7.4 撮影
【Cを拡大しました −長枝には托葉から変わった2個のとげがあり】
21.7.4 撮影
【Cを拡大しました −葉は卵形または卵状楕円形、鈍頭で基部は円く、鈍鋸歯があり、基生の3出脈がある】
21.7.4 撮影
【D花は小さく、黄緑色、径5-6mm、短い花柄があり、2〜3個ずつ葉腋につき】
21.7.4 撮影
【Dを拡大しました − 萼片は卵状三角形。花弁は小さくて、雄蕊とともに反り返る。広い平らな花床がある】
21.7.4 撮影
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ナツメに付いた花番号は、『1594』。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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