ナンテン Nandina domesstica〈南天〉(メギ科 ナンテン属) 花期は6〜7月。
常緑低木。
暖地の山野に自生もあるが庭木としてよく植えられている。
茎は叢生し、高さ約2mになる。
材は黄色。
葉は3回3出複葉で、茎の上部に集まって互生する。
小葉は長さ3-8cmの広披針形で革質。
表面はやや光沢があり、先は鋭くとがる。
5〜6月、枝の先に大型の円錐花序をだし、白い花を多数つける。
花は長さ約6mm。
花弁は6個。
花被片は3個ずつ輪状に多数並び、内側のものほど大きく、
最も内側の6個は花弁状になる。
雄しべは6個で葯は黄色。雌しべは1個。
萼片は多数が重なりあい、内側のものほど大きい。
果実は直径6-7mmの球形で、11〜12月に赤く熟し、
せき止めの薬として利用される。
用途:庭木、花材、床柱 分布:本(茨城県以西)、四、九、中国、インド
− 山渓カラー名鑑「日本の樹木」 −
まれに果実が白色のものがあり、シロミナンテン
N.domestica Thunb.‘Porphylocarpa’var.porphyrocarpa Makino という。
− 改訂新版「日本の野生植物 2」 −
【A葉は3回3出複葉で、茎の上部に集まって互生する 】
21.12.15 撮影
【Aを拡大しました】
21.12.15 撮影
【B果実は直径6-7mmの球形で、11〜12月に赤く熟し、せき止めの薬として利用される】
21.12.15 撮影
【Bを拡大しました】
21.12.15 撮影
* * * * * * * こんな時もありました* * * * * * *
【C葉は3回3出複葉で、茎の上部に集まって互生する】
17.6.20 撮影
【Cを拡大しました −枝の先に大型の円錐花序をだし、白い花を多数つける】
17.6. 20 撮影
【D枝の先に大型の円錐花序をだし、白い花を多数つける】
17.6.20 撮影
【E雄しべは6個で葯は黄色。雌しべは1個。萼片は多数が重なりあい、内側のものほど大きい】
17.6.20 撮影
* * * * * * * おまけ* * * * * * *
【Fわが家の庭に10数年前から複数株が生えています。果実が黄色がかっていますが・・・】
21.12.16 撮影
これもシロミナンテンで良いのでしょうか?
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ナンテンは好石灰岩植物といわれ、秋吉台の林縁には大変多く生えています。
私がまだ秋吉台を歩き始めたばかりの頃、NHKのBS放送「日本の森 50選」の制作で、
山口県は「長者ヶ森と帰り水」だったのですが、案内係はネットで見つけられた私でした。
東京から取材に来られたディレクターが、長者ヶ森〜帰り水の草原を移動しながら、
盛んに「ナンテン、ナンテン!」と、口にされていました。
草原では毎年山焼きが行われるので燃えやすいナンテンは全く姿が見えなかったのです。
撮影前の勉強で草原にナンテンが群生していると想像されていたのが、全く期待外れだったのでしょう。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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