2014年 5月25日  ナガホノナツノハナワラビ



ナガホノナツノハナワラビは、「山口県産高等植物目録」に『ごく稀』、
「レッドデータブックやまぐち」に『絶滅危惧TA類』と記載されています。
「秋吉台国定公園の高等植物」には、記載がありません。


【@秋吉台での新種です − 高さ35cmほどの1株を林縁で見つけました】
14.5.25 撮影

             ナガホノナツノハナワラビ Botrychium strictum(ハナヤスリ科 ハナワラビ属)
           山林中に比較的まれに生じる夏緑性の草本。
           葉は高さ30-70cm、担葉体は長さ15-25cm、肉質で直径1cmに達するものもある。
           栄養葉はナツノハナワラビに似ているが、2〜3回羽状に深裂し、
           長さ15-30cm、無柄、深緑色、
           小羽片は狭い長楕円形、無柄、基部の裂片が流れて、羽軸には狭い翼がある。
           裂片は広楕円形、円頭、浅い鈍鋸歯がある。
           羽軸や小羽軸の裏面に白く長い毛がまばらにある。
           胞子葉は穂状で細長く、2回羽状、羽片は短く、密につく。
           ナツノハナワラビと同じ分布域に、それよりややまれに生じ、暖地では珍しい。



【Aナツノハナワラビと思い込み、日記の途中で違うことに気づきました】
14.5.25 撮影
                                 
【@を拡大しました − 胞子葉は穂状で細長く、2回羽状、羽片は短く、密につく
14.5.25 撮影

【B栄養葉は2〜3回羽状に深裂し、長さ15-30cm、無柄、深緑色
14.5.25 撮影

【Bを拡大しました − 小羽片は狭い長楕円形、無柄、基部の裂片が流れて、羽軸には狭い翼がある
14.5.25 撮影


* * * * * 5月28日:追記 * * * * *

【C日記を中断、撮り直してきました】
14.5.28 撮影

【D胞子が展開、裂開しているようです】
 
14.5.28 撮影

【E長胞子葉は葉身の基部から分出 − ナツノハナワラビ同様】
14.5.28 撮影

【F羽軸の毛を確認しようと…】
14.5.28 撮影

【Fを拡大しました − 羽軸や小羽軸の裏面に白く長い毛がまばらにある
14.5.28 撮影

* * * * * * *

 24日の日記の最後に、『時々、今のこんな生活から逃げ出したくなります』と書いたばかり。
 すぐに花たちが、私の背中を押してくれました。
 しばらくは頑張れそう…。 やっぱり私は、頑張らなければ。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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