ナガバハエドクソウ Phryma oblongifolia Koidz;〈別名ヒメハエドクソウ〉
(ハエドクソウ科 ハエドクソウ属) 花期は 6〜9月。.
【ハエドクソウ属】
直立する多年草で、
葉は対生し、葉柄は長く、葉身は卵円形または長楕円形で、粗い鋸歯縁。
細長い穂状花序を茎の先端、または腋生する枝の先端につくり、
対生した花をまばらにつける。
花は小さな苞の腋ごとに1個ずつつく。
萼は筒状で先は唇形となり、上唇の先端には刺状のやや長い3歯があり、
下唇には小型の2歯がある。
花冠は筒状で先端は2唇形、上唇は浅く2裂し、下唇は広く開いて3裂。
雄蕊は4個で、花筒内にあり、下側2個はやや長い。
葯は2室で、縦裂する。
子房は上位で狭倒卵形、2個の心皮からなり1室、1個の胚珠。
花柱は細く、先が浅く2裂。
果実は刮ハで萼によって動物に付着して種子を運ぶ。
種子内で子葉は巻き込むように折りたたまれている。
果期に節間の一部がふくれることがある。
主茎は成長の初期に温度傾性を示す。
北米東部および東アジアに計3種が分布。
全体に有毒成分があり、和名は根を煮詰めた汁でハエ取紙を作ったことに由来する。
ハエドクソウと同様な場所に生え、ときにハエドクソウと隣接して生育することがある。
基部の成葉は楕円形。
葉裏面の脈は疎。
葉柄は基部側の成葉で最も長くなり、
葉身は長さ4-15cm、幅2-7cm。
花冠上唇先端側の裂片部で幅が急にせばまらない。
花は長さ5-8mm、幅2-6mm。
北海道〜九州に分布が確認されている。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【A葉柄は基部側の成葉で最も長くなり】
18.7.10 撮影
【B基部の成葉は楕円形。葉裏面の脈は疎】
18.7.10 撮影
【Bを拡大しました】
18.7.10 撮影
【C細長い穂状花序を茎の先端、または腋生する枝の先端につくり】
18.7.10 撮影
【D花冠は筒状で先端は2唇形、上唇は浅く2裂し、下唇は広く開いて3裂】
18.7.10 撮影
【Dを拡大しました − 花冠上唇先端側の裂片部で幅が急にせばまらない】
18.6.10 撮影
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【E草原に出る間際の林縁、遊歩道わきで】
18.7.12 撮影
Eを拡大しました】
18.7.12 撮影
【Eを拡大しました − 葉柄は基部側の成葉で最も長くなり】
18.7.12 撮影
葉は茎の下方にかたまってついています。
【F基部の成葉は楕円形。葉裏面の脈は疎】
18.7.12 撮影
【Fを拡大しました】
18.7.12 撮影
薄暗い林内や林縁で普通に見られ、ハエドクソウと呼んでいたものは、ナガバハエドクソウと思われ、
花番号はそのまま、従来の『0356』を使い、名前を『ナガバハエドクソウ』と変更することにしました。
以上から、
7月9日に草原で初めて気づいた形の詳細を撮った結果、それが『ハエドクソウ』と思われるため、
新しく見つけた花が『ハエドクソウ』で、花番号『1528』をつけました。
次に、新しい『ハエドクソウ』を書きます。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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