10月21日 ミズ


【@日当たりの良い、バラスが敷き詰められている場所に生えていました】
   11.10.7 撮影
トンネルを作るための工事用道路として山を削り、トンネル完成後の今は雑草が生い茂った広場です。
こんな荒れ地に生えるのは帰化植物に違いないと思い込んだため、半月も同定できませんでしたが、
今日、「全体無毛で軟らか、葉が対生、花序のつき方がアオミズに近い」と気づき、ミズと同定しました。

   
        ミズ〈/別名〉(イラクサ科 ミズ属) 花期は7〜10月。
       山の陰地、谷川のほとりなどに生える軟らかな1年草。雌雄同株。
       茎は寝た下部から多くの枝を分け、高さ20〜30cm。
       葉は対生、長い柄があり、葉身はひし形に近い卵形で、長さ2〜5.5cm、
       先は鈍く、上半部各側に4〜7個の鈍鋸歯がある。
       葉柄の基部に淡緑色の小さな花がかたまり、花序にはほとんど柄がない。
       雄花は萼片2と雄しべ2、雌花は萼片3と雌しべ1からなり、
       雌花の3萼片のうち1〜2片は、果実より長いか同長。


          【A今は日当たり抜群ですが、トンネル工事前は陰地だったのか?】
                         11.10.7 撮影
                     「茎はねた下部から多くの枝を分け」

                    【Aを拡大しました − 葉は対生
                           11.10.7 撮影
                   「上半部各側に4〜7個の鈍鋸歯がある」

                    【Aを拡大しました − 花序】
                         11.10.7 撮影
                      

            ミズは「秋吉台国定公園の高等植物」にはありませんが、
            「山口県産高等植物目録」には、『やや普通』とあります。

 この周りには、ヨモギ・ダンドボロギク・メドハギ・ヤハズソウ・メマツヨイグサ・オオニシキソウ・アリタソウ・オオイヌタデ・セイタカアワダチソウなど、どこの荒れ地に見られる草が生い茂っています。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。