5月25日 ミゾコウジュ 


【秋吉台では「湿った水田の畦に稀」のミゾコウジュです】
   09.5.25 撮影
山口県の「絶滅危惧U類」で、私が確認しているのはこの付近にわずかだけです。
昨日、「耕作放棄状態なので掘り返して牧草畑にする」と、作業中だった地主のIさんが、
「そんな花があったのか・・・」と、3m×1.5mの柵で囲んで保護してくださいました。
   
   ミゾコウジュ〈溝香じゅ/別名ユキミソウ〉(シソ科 アキギリ属) 花期は5〜6月。
  やや湿り気のあるところに生える高さ30〜70pの2年草。茎の稜には下向きの毛がある。
  根生葉は冬にロゼット状に広がるが、花期には枯れる。
  茎葉は対生し、長さ3〜6cm幅1〜2cmの長楕円形で、
  表面は脈がへこみ、細かいしわが目立つ。
  枝先に花穂を出し、淡紫色の小さな唇形花を多数つける。
  花冠は長さ4〜5mmで、下唇には紫色の斑点がある。 

                                         
【柵の中には、幸せなミゾコウジュが10株ほど】
 09.5.25 撮影
「柵の中は草を刈らず、自然のまま残した方が良かろうね」と。
今日、柵ができているのが遠くからでも見えて、涙が出ました。


  
枝先に花穂を出し  
09.5.25 撮影

淡紫色の小さな唇形花を多数つける
09.5.25 撮影

【上の画像を拡大しました】
09.5.25 撮影
「花冠は長さ4〜5mmで、下唇には紫色の斑点がある

* * * * * * * おまけの花 * * * * * * *

【刈らずに残されたノアザミ 】
09.5.24 撮影

 昨日、道ばたに車を止め、ミゾコウジュを見に来る友人の到着を待っていたら、Tさんのエコツアー【秋吉台 特選の洞窟巡り!】途中の一行に出会いました。
「広島の友人がミゾコウジュを見に来るの」 『ミゾコウジュ?絶滅危惧種?どこに?』
「あの電柱の下」 『あそこは今から掘り返しますよ。残してもらったたら?』
「だって、そんなこと・・・」 
『大丈夫!あんなオヤジだから』と、指さされたのが刈り残されたノアザミ。
『オヤジは花が好きだから』
グループの一人が地主Iさんの息子さんだったのです。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。