ミヤマフユイチゴ〈深山冬苺〉 花期は8〜10月。
山地の林下などに生えるつる性の常緑小低木。茎は無毛または軟毛が散生し、細い下向きの刺がある。葉身は卵形または広卵形で、浅く3〜5裂する。先端はとがり、ふちには歯牙状の細かい鋸歯があり、鋸歯の先端は小さな芒になる。枝先や葉腋に白い花が数個集まって咲く。萼の外面はほとんど無毛で、内面とふちに白い毛がある。花序の軸と花柄には短毛が生える。
昨日、林道わきで「フユイチゴとは違うような・・・」と撮ったのが、これまで認識していなかったミヤマフユイチゴだったので、今日見て回ったら、ミヤマフユイチゴは、秋吉台では珍しい種ではないことに気づいた次第です。
【ミヤマフユイチゴの花】
05.8.6 撮影
「花弁は長さ5〜6oの倒卵形で、萼片より短い」
これまでフユイチゴと思って撮っていた画像を調べたら、ほとんどがミヤマフユイチゴで、この花もそうでした。
【茎・葉柄・葉裏は】
05.8.17 撮影
「茎は無毛または軟毛が散生し、細い下向きの刺がある」
【日当たりのよい林縁のフユイチゴ】
05.8.17 撮影
フユイチゴ〈冬苺〉 花期は7〜10月。
山地の林縁や林下にふつうに生えるつる性の常緑小低木。茎はつる状に地面をはって伸び、褐色の曲がった毛が密生、まばらに刺がある。葉は互生。葉身はほぼ円形で、浅く3〜5裂する。ふちは波状に浅く切れ込み、歯牙状の細かい鋸歯があり、鋸歯の先端は小さな芒になる。裏面には軟毛が多い。枝先や葉腋に直径2pほどの白い花が5〜10個集まって咲く。萼の外面や花柄には淡褐色の短毛が密生する。
【林下のフユイチゴ】
05.8.17 撮影
【上の花を下から撮りました】
05.8.17 撮影
「花弁は長さ7〜8o、萼片とほぼ同長」
【茎・葉柄・葉裏は】
05.8.17 撮影
「茎は褐色の曲がった毛が密生、まばらに刺がある。葉の裏面には軟毛が多い」
茎に毛が密生しているので、小さなゴミが付いています。
フユイチゴは、日当たりのよい林縁からかなり奥まで、秋吉台のあちこちで群生しています。
ミヤマフユイチゴは、フユイチゴほどの大群落は見られませんでしたが、全体スッキリとした姿で、林内を這っているのがかなりの数見られました。
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