2017年 4月20日  マツバウンラン



【@毎年、増える一方です − 道路わきののり面で】
17.4.20 撮影

         マツバウンラン Linaria canadensis 〈松葉海蘭〉
                        (オオバコ科 ウンラン属) 花期は4〜6月。
        荒れ地に生える越年草。北アメリカ原産。
        茎は基部で分岐して直立し、高さ30-60cm、無毛。
        葉は下部のものは対生または3〜4枚輪生、上部の物は互生、
        線形で先がとがり、長さ1-3cm、幅0.3-1mm、1脈がある。
        4〜5月、枝の先に穂のような総状花序を出し、まばらの多数の花をつける。
        苞葉は線形で長さ1-2mm。
        花柄は長さ2-4mm、無毛。
        萼は基部近くまで5裂し、裂片は被針形で先がとがり、花期約2mm、無毛。
        花冠は仮面状の唇形、長さ約4mm、紫色で下唇の下部は隆起して白色、
        基部に後方に伸びる長さ1.5-2mmの線形の距がある。
        刮ハは球形で直径約2mm、多数の種子をもつ。

【@を拡大しました】
17.4.20 撮影
                                 
【A葉は下部のものは対生または3〜4枚輪生、上部の物は互生
17.4.20 撮影

【Aを拡大しました −線形で先がとがり、長さ1-3cm、幅0.3-1mm、1脈がある
17.4.20 撮影

【B枝の先に穂のような総状花序を出し、まばらの多数の花をつける
17.4.20 撮影

【Bを拡大しました − 花冠は仮面状の唇形、長さ約4mm、紫色で
17.4.20 撮影

【C下唇の下部は隆起して白色
17.4.20 撮影

【Cを拡大しました − 基部に後方に伸びる長さ1.5-2mmの線形の距がある
17.4.20 撮影
「萼は基部近くまで5裂し、裂片は被針形で先がとがり、花期約2mm、無毛」


図鑑は「無毛」ですが…。

 マツバウンランを前回書いたのは2005年。何と…。
 今回書こうと今年の開花確認日を見ると、4月10日です。
 「えっ、ずっと前から見ている気がするのに。今年が特別遅かったのか?」と、
 2003年〜2016年の記録を見ると、4月10日〜4月20日に集中しています。
 春に咲く花で、ほかにこんな花は思い当たりません。
 ほとんどの花は、冬の寒さや直前の気温で随分開花が左右されるのに、なぜ?
 マツバウンランは、環境の変化に鈍感なのでしょうか?

 
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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