マツバウンラン Linaria canadensis 〈松葉海蘭〉
(オオバコ科 ウンラン属) 花期は4〜6月。
荒れ地に生える越年草。北アメリカ原産。
茎は基部で分岐して直立し、高さ30-60cm、無毛。
葉は下部のものは対生または3〜4枚輪生、上部の物は互生、
線形で先がとがり、長さ1-3cm、幅0.3-1mm、1脈がある。
4〜5月、枝の先に穂のような総状花序を出し、まばらの多数の花をつける。
苞葉は線形で長さ1-2mm。
花柄は長さ2-4mm、無毛。
萼は基部近くまで5裂し、裂片は被針形で先がとがり、花期約2mm、無毛。
花冠は仮面状の唇形、長さ約4mm、紫色で下唇の下部は隆起して白色、
基部に後方に伸びる長さ1.5-2mmの線形の距がある。
刮ハは球形で直径約2mm、多数の種子をもつ。
【@を拡大しました】
17.4.20 撮影
【A葉は下部のものは対生または3〜4枚輪生、上部の物は互生】
17.4.20 撮影
【Aを拡大しました −線形で先がとがり、長さ1-3cm、幅0.3-1mm、1脈がある 】
17.4.20 撮影
【B枝の先に穂のような総状花序を出し、まばらの多数の花をつける】
17.4.20 撮影
【Bを拡大しました − 花冠は仮面状の唇形、長さ約4mm、紫色で】
17.4.20 撮影
【C下唇の下部は隆起して白色】
17.4.20 撮影
【Cを拡大しました − 基部に後方に伸びる長さ1.5-2mmの線形の距がある】
17.4.20 撮影
「萼は基部近くまで5裂し、裂片は被針形で先がとがり、花期約2mm、無毛」
図鑑は「無毛」ですが…。
マツバウンランを前回書いたのは2005年。何と…。
今回書こうと今年の開花確認日を見ると、4月10日です。
「えっ、ずっと前から見ている気がするのに。今年が特別遅かったのか?」と、
2003年〜2016年の記録を見ると、4月10日〜4月20日に集中しています。
春に咲く花で、ほかにこんな花は思い当たりません。
ほとんどの花は、冬の寒さや直前の気温で随分開花が左右されるのに、なぜ?
マツバウンランは、環境の変化に鈍感なのでしょうか?
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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