マムシグサ〈蝮草〉(サトイモ科 テンナンショウ属) 花期は4〜6月。 偽茎(茎のように見える葉柄下部)が紫褐色のまだら模様であることによる。
湿った林内に生える多年草。
偽茎は葉柄や花茎より長く、多くは紫褐色または赤褐色の斑がある。
葉は2個つき、7〜17個の小葉を鳥足状につけ、小葉間の葉軸はよく発達する。
仏炎苞は緑色から濃紫色まで変化が多いが、いずれも白いすじがあり、舷部は長く伸びる。
果実は液果。果軸にびっしりとつく。
【上の画像を拡大しました】
09.11.9 撮影
「果実は果軸にびっしりとつく」
* * * * * * こんな時もありました * * * * * *
【A葉は2個つき、小葉は7〜17個】
09.4.10 撮影
「小葉間の葉軸はよく発達する」
【B仏炎苞は緑色から濃紫色まで変化が多い】
09.4.10 撮影
「いずれも白いすじがあり、舷部は長く伸びる」
【Aを拡大しました】
09.4.10 撮影
「小葉は形、大きさとも変異に富み、狭卵形〜広卵形、
先端は鋭形〜鋭尖形、全縁または鋸歯がある」
この葉は狭卵形、先端は鋭尖形で、鋸歯があります。
* * * * * * おまけ * * * * * *
【ヤマグチテンナンショウでは?−山口市徳地で見つけました】
09.9.20 撮影
ヤマグチテンナンショウ〈山口天南星〉(サトイモ科 テンナンショウ属) 花期は5月。
マムシグサの中で区別される2変種のうちの1種。全体が小型で、高さ40cm足らず。
葉は1個で、小葉は7枚、鳥足状につき、楕円形、やや鋭尖頭。頂小葉が最大。
花柄は仏炎苞より短い。仏炎苞は紫褐色で、筒部から舷部の基部にかけてほとんど白色。
舷部は筒部のほぼ3倍近く、鋭尖頭で数本の白条がある。
山口県に分布する。
ヤマグチテンナンショウを昨年から探してきて、花がない時期ですが、それらしい葉が見つかりました。
来年が楽しみになりました。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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