クスドイゲ Xylosma congestum (ヤナギ科 クスドイゲ属) 花期は9〜10月。
海岸の岩場や山地の岩礫地に生える高さ3-5mになる常緑低木〜小高木。雌雄異株。
樹皮は灰褐色で若木はなめらかだが、太い木では縦に浅く割れ、不規則にはがれる。
枝分かれした刺がある。
葉は互生。長さ3-8cmの卵形または卵状長楕円形で革質。
先は鋭くとがり、ふちには鋸歯がある。
葉腋から短い総状花序を出し、直径約2mmの黄白色の花を多数開く。
花には花弁はなく、4〜5個の萼片がある。
雄花には長さ約3mmの雄しべが多数ある。
雌花には球形の子房が1個ある。花柱は短く、柱頭は2〜3裂する。
果実は液果。直径約5mmの球形で、10〜11月に黒く熟す。
【@を拡大しました − 幹に枝分かれした固い刺があるのが特徴です】
14.9.13 撮影
【A】
14.9.13 撮影
【Aを拡大しました】
14.9.13 撮影
【Bどの株にも花は確認できませんでした】
14.9.13 撮影
【C今日、再度確かめましたが…】
14.10.2 撮影
【D花芽らしいものは見えません】
14.10.2 撮影
クスドイゲに花芽がつかないのは、この夏の長雨の影響かと、過去の開花記録を調べたところ、
2009年に10数株のすべてが開花しなかったことが分かりました。
2009年はどんな夏だったのか?
ともあれ、クスドイゲを除く夏以降開花の植物は、開花が遅れたり早まったりはあるものの、
すべて例年より植物体がきれいで、花をたくさんつけているのが現状です。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。


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