2014年 10月2日  クスドイゲ



クスドイゲは、林内を丹念に見て歩くと目に入り、「秋吉台国定公園の高等植物」には『林内にやや普通』です。
私が確認しているのは16株で、最近は8月末には開花が見られますが、今年はまだ、花芽が確認できません。

【@いつも見ている雌雄2株に花がつかないので、9月13日に他の14株の確認に来ました】
14.9.13 撮影

         クスドイゲ Xylosma congestum (ヤナギ科 クスドイゲ属) 花期は9〜10月。
       海岸の岩場や山地の岩礫地に生える高さ3-5mになる常緑低木〜小高木。雌雄異株。
       樹皮は灰褐色で若木はなめらかだが、太い木では縦に浅く割れ、不規則にはがれる。
       枝分かれした刺がある。 
       葉は互生。長さ3-8cmの卵形または卵状長楕円形で革質。
       先は鋭くとがり、ふちには鋸歯がある。
       葉腋から短い総状花序を出し、直径約2mmの黄白色の花を多数開く。
       花には花弁はなく、4〜5個の萼片がある。
       雄花には長さ約3mmの雄しべが多数ある。
       雌花には球形の子房が1個ある。花柱は短く、柱頭は2〜3裂する。
       果実は液果。直径約5mmの球形で、10〜11月に黒く熟す。



【@を拡大しました − 幹に枝分かれした固い刺があるのが特徴です】
14.9.13 撮影
                                 
【A】
14.9.13 撮影

【Aを拡大しました】
14.9.13 撮影

【Bどの株にも花は確認できませんでした】
14.9.13 撮影

【C今日、再度確かめましたが…】
14.10.2 撮影

【D花芽らしいものは見えません】
14.10.2 撮影


    クスドイゲに花芽がつかないのは、この夏の長雨の影響かと、過去の開花記録を調べたところ、
    2009年に10数株のすべてが開花しなかったことが分かりました。
    2009年はどんな夏だったのか?
    ともあれ、クスドイゲを除く夏以降開花の植物は、開花が遅れたり早まったりはあるものの、
    すべて例年より植物体がきれいで、花をたくさんつけているのが現状です。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

次ページ

TOP