5月16日  クロミノサワフタギ(ハイノキ科)

    05.5.16 撮影
   
 クロミノサワフタギ〈黒実の沢蓋木〉 花期は5月。
 林の縁などに生える高さ2〜4mになる落葉低木〜小高木。サワフタギに似ているが、果実が黒く熟す。葉はふちに細かい鋭鋸歯があり表面は主脈上を除いてほとんど無毛。裏面は軟毛があって白色を帯びる。樹皮はほかのサワフタギ類とは異なり、サクラの樹皮のように横に裂ける。 分布:山口県と九州にまれに生える。


 私が秋吉台で特に気になる植物の1つ、待ちに待ったクロミノサワフタギが開花しました。
 昨年は、つぼみがたくさんついていたのに虫が大発生して、花は1つも咲けず、葉もほとんどなくなったのでした。
 今年、若葉が出て間もなくつぼみを確認。その時は見えなかったのにまた例の虫が。
 「必ず咲かしてみせる!」と、1ヶ月余り、2日に1回見に来ては1枝の虫をつつき落とす作業を続けた結果の開花です。   

                    【シロシタホタルガの幼虫】                     
                        03.5.20 撮影

 5月19日追記:17日に一緒に歩いた“秋吉台のやまんば”さんが調べられ、「シロシタホタルガの幼虫」と分かりました。
 ほかの植物についたのを見たことがないのに、クロミノサワフタギには毎年大発生します。

 
                    
05.5.16 撮影

花の直径は7〜8oで、長い雄しべが目立ちます。
                 
 4年前の2001年、この花が何か分からないまま季節が終わり、秋、黒い実がなったこの木を“秋吉台の大先輩”と“秋吉台のやまんば”さんに、同時に見ていただき、翌日「クロミノサワフタギ!」だったのです。