クコ Lycium chinense 〈枸杞〉(ナス科 クコ属) 花期は7〜11月。
土手や溝などの荒れ地に生える高さ落葉低木。
茎は細く、下部で分枝して斜上し、長さ1-1.5m。全体無毛。
しばしば枝のわきにとげができ、ときに枝先もとげとなる。
葉は互生。多くはごく短い短枝の先に群生し、
柔らかい紙質、葉身は長楕円形または楕円形、先はやや鈍いかとがり、
長さ1.5-6cm、幅0.5-2.5cm、全縁で、下部は葉柄に流れ、
葉柄は長さ2-15mm。
7〜11月、短枝の先に1〜3個の花をつける。
花柄は長さ7-15mm。
萼は鐘形で長さ約4mm、中ほどまで3〜5裂し、
裂片は三角状卵形で先はとがる。
花冠は淡紫色、広い漏斗形で長さ約1cm、
太い筒の先は5裂して開き、裂片は卵形で先は鈍い。
雄蕊は花外へ出る。
液果は晩秋から冬に赤く熟し、長さ約1cm。
種子は淡褐色、広卵状楕円形で長さ約2.5mm。
北海道〜琉球の低地に生え、
朝鮮半島・台湾・中国・ネパール・パキスタンに分布する。
−改訂新版「日本の野生植物5」 −
【@を拡大しました − 赤い実と、まだ花も咲いています】
19.11.30 撮影
【@を拡大しました −しばしば枝のわきにとげができ、ときに枝先もとげとなる】
19.11.30 撮影
【A茎は細く、下部で分枝して斜上し、長さ1-1.5m。全体無毛】
19.11.30 撮影
【Aを拡大しました − 萼は鐘形で長さ約4mm、中ほどまで3〜5裂し、裂片は三角状卵形で先はとがる】
19.11.30 撮影
【B液果は晩秋から冬に赤く熟し、長さ約1cm】
19.11.30 撮影
* * * * * 花盛りの時を − 撮っていたのは随分昔で、別の場所です * * * * *
【C短枝の先に1〜3個の花をつける。 花冠は淡紫色】
15. 9. 12 撮影
【D 花冠は広い漏斗形で長さ約1cm、太い筒の先は5裂して開き、裂片は卵形で先は鈍い】
15. 9.12 撮影
「雄蕊は花外へ出る」
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※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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