コショウノキ Daphne kiusiana〈胡椒の木〉(ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属)
花期は2〜4月。雌雄異株。 暖地に生じる高さ1mばかりの常緑小低木で、分枝はやや少なく、 枝は細く、暗紫褐色で無毛。 葉は互生し、やわらかな革質で表面に光沢があり、 長楕円形ないし長楕円状倒披針形、 先端鋭形で基部は次第に細まって短柄に終わり、長さ4-4-16cm、幅1.5-4cm、 側脈はやや整然と伸びる。 雌雄異株、花期は早春1〜4月。
頭状花序は前年枝端について、10花ほどからなり、 つぼみの時は長楕円状披針形の苞に包まれる。 花後苞腋の芽から新条が伸び、
初め有毛であった花柄が枝の分岐点にいぼ状に残る。 花は白色、萼筒は外面に細網があり、長さ8-10mm、 萼裂片は卵形で開出し長さ4-6mm。
雄蕊は小さく、上列はなかば超出する。 子房は楕円形、無柄で有毛、柱頭は厚い円盤状で花柱はごく短い。 初夏に球状楕円形で長さ1cmほどの液果が橙赤色に熟し、 かむと非常に辛い(〈胡椒の木〉の名はこの特徴による)。 本州(関東南部および京都府以西)・四国・九州・琉球の暖温帯と、
朝鮮半島南部の諸島に分布。
− 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【@を拡大しました − 花盛りの時です】
22.3 20 撮影
【A頭状花序は前年枝端について、10花ほどからなり】
22.3.20 撮影
【B雄蕊は小さく、上列はなかば超出する】
22.3. 20 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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