コムラサキ Callicapa dichotoma〈小紫/別名コシキブ〉
(シソ科 ムラサキシキブ属科) 花期は6〜7月。
山麓の湿地や湿った原野にまれに生え、1-1.5mになる落葉低木。
枝は紫褐色で細く、若枝には星状毛がある。
葉は対生し、長さ3-7cmの倒卵状長楕円形で、
先は尾状にとがり、基部はくさび形。
ふちの上半部には粗い鋸歯がある。両面とも無毛。
葉腋のやや上部から集散花序を出し、
長さ約4mmの淡紅紫色の花を密につける。
花冠はは先が4裂して平開し、雄しべ4個、雌しべ1個は花冠から突き出る。
果実は核果。直径約3mmの球形で、紫色に熟す。
【@を拡大しました −葉は倒卵状長楕円形で、先は尾状にとがり、基部はくさび形】
16.7.1 撮影
【A葉のふちの上半部には粗い鋸歯がある】
16.7.1 撮影
【Aを拡大 − 葉腋のやや上部から集散花序を出し、長さ約4mmの淡紅紫色の花を密につける】
16.7.1 撮影
「花冠はは先が4裂して平開し、雄しべ4個、雌しべ1個は花冠から突き出る」
ヤブムラサキ・ムラサキシキブは林に入ると普通に見られるのに、
コムラサキは個体数が少なく、開花確認に苦労してきましたが、
今年、切り拓かれた雑木林2ヶ所で高さ1mほどの株が花をたくさんつけているのを見つけました。
今日の場所では、ほかにアレチハナガサやオオブタクサがたくさん生え、
もう1ヶ所では、タラノキの幼木とヨウシュヤマゴボウ・ムラサキニガナ・ハダカホオズキがたくさん。
これから植生がどう変化していくのか、興味津々です。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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