7月22日  カヤツリグサ・コゴメガヤツリ(カヤツリグサ科)

    カヤツリグサ        05.7.22 撮影
   
 カヤツリグサ〈蚊帳吊草/別名マスクサ〉 花期は7〜9月。
 茎を両側から引き裂くと四角形ができる。この四角形を蚊帳に例えたのが名前の由来。畑やあぜ道、荒れ地などに生える高さ20〜50pの1年草。茎は三角形で、葉は根もとに1〜3個つき、線形。茎の先に長い葉状の苞を3〜4個広げ、その中心から長さが不ぞろいの柄を伸ばし、先端に黄褐色の小穂を多数つけた穂を2〜3個つける。
  

 カヤツリグサは、いつでもどこででも見られると思っていたのに、本気で探さないと見られなくなりましたが、多分、以前は似ているカヤツリグサ科の植物を全部まとめて「カヤツリグサ」にしていたからでしょうね。 
                    【上の画像を拡大しました】                    
                        
     
「小穂は長さ0.7〜1.2pの線形で、10〜20個の小花が2列に並んでつく。
      鱗片は広倒卵形で、先端は短くとがる」

            
コゴメガヤツリ
05.7.21 撮影
 
 コゴメガヤツリ〈小米蚊帳吊〉 花期は7〜9月。
 小穂がカヤツリグサよりやや小さいことによる。休耕田などにしばしば大群落を作る1年草。カヤツリグサに似ているが、花序の部分の枝別れはさらに複雑で混み合い、果期に入ると横に傾き、先が垂れる姿は特徴的。


                    【上の画像を拡大しました】 
                 
       「小穂は長さ3〜10o、鱗片は小さくて先がとがらず、色は黄色に近い」

 私はカヤツリグサと思いこんでいたので、目にもとめていなかったのですが、一緒に歩いていた“秋吉台のやまんば”さんが、「これはコゴメガヤツリね」と。
 苦手にしていたイネ科・カヤツリグサ科・ヒユ科の植物も、1つ1つ、特徴をしっかりつかめば、またほかも同定できるのではないかと・・・。 この夏は、少し頑張ってみます。