キヅタ Hedera rhombea〈木蔦/別名フユヅタ〉(ウコギ科 キヅタ属)
花期は9〜11月。
木の幹や岩の上にはって繁茂する。
若枝には黄褐色の鱗片状の毛があるが、じき無毛になる。
葉は厚く、濃緑色、葉柄は長さ1.5-5cm、
葉身は若枝のものはふつう大きく、卵円形または菱形状卵形で、
先は浅く3〜5裂し、基部は浅心形であるが、
花をつける枝では菱形状卵形または狭卵形で全縁、基部は鋭形〜鈍形、
葉身は長さ3-7cm、幅2-5cm、先はやや鈍く、両面無毛。
10〜12月、短い円錐花序に1個または数個の散形花序をつける。
花柄は長さ5-8mm。萼筒は鐘形で先はほとんど全縁。
花弁は5枚、黄緑色、長卵形で長さ約3mm、
外面は無毛、内面は短軟毛が密生する。
雄蕊は5個、長さ約3mm。
果実は球形で径6-7mm、黒熟する。
北海道(南部)・本州・四国・九州・琉球の低地に生え、
朝鮮半島・台湾(変種)にも分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【A葉は、花をつける枝では菱形状卵形または狭卵形で全縁】
18.10.8 撮影
* * * * *以下は龍護峰山頂、石灰岩上のキヅタ * * * * *
【B短い円錐花序に1個または数個の散形花序をつける】
18.10.12 撮影
【C花弁は5枚、黄緑色、長卵形で長さ約3mm】
18.10.12 撮影
【Cを拡大しました − 花弁の外面は無毛、内面は短軟毛が密生する】
18.10.12 撮影
【D雄蕊は5個、長さ約3mm (花弁は5枚、黄緑色、長さ約3mm)】
18.10.12 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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