ホトトギス Tricyrtis hirta〈杜鵑草〉(ユリ科 ホトトギス属) 花期は9~10月。
花の斑点を鳥のホトトギスの胸の斑点に見立てたものという。
山地のやや湿ったところに生える多年草。
茎はふつう分枝せず、高さ0.4-1mになり、崖などに生えたものは垂れ下がる。
茎には上向きの褐色の毛が密生する。
葉は長さ8-18cm、幅2-5cmの長楕円形または披針形で先はとがり、
基部は茎を抱く。
花は葉腋にふつう1~3個ずつつき、上向きに咲く。
花被片は斜めに開き、長さ2.5-2.7cmで内側に紅紫色の斑点が多数あり、
下部には黃色の斑紋がある。
花被片は6個あり、外花被片は内花被片より幅が広い。
花柱は深く3裂して平らに開き、裂片はさらに浅く2裂し、
腺毛状の突起が多数ある。
雄しべ6個は子房を囲んで立ち上がり、上部で外側に開き、
T字形に紫色を帯びた葯をつける。
花糸と花柱にまで斑点がある。
花期:8~9月 分布:北(西南部)、本(関東地方以西)、四、九
- 増補改訂新版「野に咲く花」 -
【②花がほとんど終わりに近づいていました - 花被片は6個あり】
18.10.20 撮影
【③茎はふつう分枝せず、高さ0.4-1mになり】
18.10.20 撮影
【③を拡大しました - 茎には上向きの褐色の毛が密生する】
18.10.20 撮影
【③を拡大しました - 葉は長楕円形または披針形で先はとがり、基部は茎を抱く】
18.10.20 撮影
【②を拡大しました - 花被片は斜めに開き、長さ2.5-2.7cmで内側に紅紫色の斑点が多数あり】
18.10.20 撮影
【②を拡大しました - 下部には黃色の斑紋がある】
18.10.20 撮影
【④雄しべ6個は子房を囲んで立ち上がり、上部で外側に開き、T字形に紫色を帯びた葯をつける】
18.10.20 撮影
「花糸と花柱にまで斑点がある」
これまで、林縁の遊歩道わきで花をたくさんつけて這っているホトトギス属を見つけて、ホトトギスかと
胸躍らせましたが、花糸と子房に斑紋がなく、ヤマジノホトトギスで、がっかりしたことが何度か
ありましたが、友人のお陰で確認することができました。
ホトトギスについた花番号は、『1540』。今年新しく見つけた46番目の花になります。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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