8月13日  キンミズヒキ・ヒメキンミズヒキ(バラ科)

   キンミズヒキ    05.8.8 撮影
   
 キンミズヒキ〈金水引〉 花期は7〜10月。
 細い花穂の感じがタデ科のミズヒキに似ていることによる。道ばたや草地に生える高さ40〜90pの多年草。全体に多毛。葉は3〜5小葉の羽状複葉で、小葉には鋭鋸歯があり、葉裏の腺点が多い。茎の先に細い花穂を数個出し、黄色の花を多数つける。花は直径6〜10o。

 
キンミズヒキは駐車場に近い遊歩道わきで多く見られます。

                    【キンミズヒキの花】                    
                        05.8.13 撮影

       
「花弁5、雄しべ8〜14本、短い2花柱がある。
       萼片とその外側にある外萼片は、多くのかぎ形に曲がったトゲとなり、
       果時には萼とともに残って果実を包み、動物の体に付いて運ばれる」

                                 
                     【キンミズヒキの葉と托葉】                  
05.8.8 撮影
「小葉は大小混ざっていて、葉柄の基部に大きな托葉がある」

ヒメキンミズヒキ
05.8.12 撮影
 
 ヒメキンミズヒキ〈姫金水引〉 花期は7〜9月。
 山野の谷沿いなどに生える高さ40〜80pの多年草。キンミズヒキににくらべ、全体にほっそりして毛が少なく、小葉の先は丸く、葉の質が薄い。葉裏の腺点はまばらで少ない。花穂は細く、花は直径5〜7o、花弁は細く、雄しべは5〜6本、ときに8本ぐらいになる。

ヒメキンミズヒキはキンミズヒキより数が少なく、主に林のふちの遊歩道沿いで見られます。

                       【上と同じ株の花】 
05.8.12 撮影

【同じ株の葉と托葉】
05.8.12 撮影

                 
 8月7日に9名で西中国山地の山を歩いていた時「これはチョウセンキンミズヒキ」「どこが違うのですか?」「托葉があるから」。
 翌日から、秋吉台で目に入るキンミズヒキ・ヒメキンミズヒキを調べてみたら、見た株の全てに托葉がありました。
 図鑑の1冊に「チョウセンキンミズヒキ」の項目がありました。

 
チョウセンキンミズヒキ〈朝鮮金水引〉 
 茎に長軟毛が多い。小葉は丸みがあり、裏面に長軟毛と腺点がある。花はまばらにつき、直径7〜15o。


 キンミズヒキより大きな花がまばらにつき、キンミズヒキのような穂にならないのがチョウセンキンミズヒキのようですが、秋吉台でまだ見つけていません。