9月20日 キクアザミ − その2 


【キクアザミは、[山口県絶滅危惧TA類]です】
   10.9.20 撮影
   
       キクアザミ〈菊薊〉(キク科 トウヒレン属) 花期は9〜10月。
      日当たりのよい山地の草原に生える高さ30〜120cmの多年草。
      根生葉や茎の下部の葉は長柄があり、葉柄は長さ5〜20cm。
      葉身は卵形で長さ7〜18cm、羽状に浅〜中裂し、堅い。
      茎の上部の葉は狭く小さく、無柄で、基部が沿下しないので茎に翼はない。
      頭花は散房状につくが、花柄は短い。
      総苞は長さ12〜13mm、総苞片は5〜7列で、
      最外片は長楕円形または卵形で、先は急に短くとがる。
      花冠は長さ11〜13mm。
      
   
               【開花しているのは1株だけです】        
 10.9.20 撮影
頭花は散房状につくが、花柄は短い。

上の画像を拡大しました  
10.9.20 撮影
総苞は長さ12〜13mm、総苞片は5〜7列で、
      最外片は長楕円形または卵形で、先は急に短くとがる


株の下方を
10.9.20 撮影

葉身は卵形で長さ7〜18cm】        
10.9.20 撮影
羽状に浅〜中裂し、堅い

つぼみに色がついた株が複数
10.9.20 撮影


キクアザミの名前と、秋吉台にあることは知っていましたが、見つけることは諦めていました。
これを2006年に見つけた友人の話です。

「秋吉台の条件が厳しいのか、次に開花したのは2008年で、2009年は咲きませんでした。
今年、一番大きな株のつぼみは虫に食われて消えてしまいましたが、複数株につぼみがあるので、もし本に間に合うのなら、一番きれいな時に撮って、是非、『秋吉台で出会った花』に載せてください」。

ありがとうございます。

同じ[絶滅危惧TA類]のムカゴトンボは、観察会で案内されたため、様々な人が入って踏み荒らされました。このことを思うと、決して情報を漏らさないと心に誓いました。
友人が同意されたので日記に書きました。
もし見つけられても、ほかの希少植物の状況を思い出されて、決して他言しないでほしいと思います。

 ☆次回の日記は、『秋吉台で出会った花』の本文の原稿が書き終わった時です。頑張ります。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。