9月4日  キカシグサ・チョウジタデ

         キカシグサ         05.9.4 撮影
   
 キカシグサ(ミソハギ科) 花期は8〜10月。
 水田や湿地に生える高さ10〜15pの小型の多年草。茎はやわらかくしばしば紅紫色を帯び、基部は横にはって分枝し、節から根を出す。葉は対生し、倒卵状楕円形で、先は丸く、ふちは透明な軟骨質。花は葉腋に1個ずつつき、淡紅色で直径約2o。
 
 稲刈りが終わった水田でコナギが開花していたので、姿のいい花を探していたら目に入ったのが、高さ5pほどの茎が赤く、厚ぼったい葉が対生している草でした。
「茎についているのは花かも!」と撮って帰ったら、3年ぶりに見たキカシグサでした。

 「除草剤が普及する前の水田に見られた雑草」
 一昨年見つけられず、もう探すことさえ忘れていたキカシグサは、こんな草だったのですね。

                    【上の画像を拡大しました】                    
                        05.9.4 撮影

 
「萼片は筒状鐘形で、先は4裂する。花弁は小さく、萼片と萼片の間につく。雄しべは4個」
 花はしっかり雨を含んで、中の様子が見えません。晴れた日に撮りに行きましょう。
                         
【チョウジタデ】
05.9.4 撮影
 
 チョウジタデ〈丁字蓼/別名タゴボウ〉(アカバナ科) 花期は8〜10月。
 全体がタデに似て、花がチョウジの花に似ていることによる。水田や水湿地に生える高さ30〜70pの1年草。茎には稜があり、しばしば赤みを帯びる。葉は披針形。表面の側脈が目立ち、秋には紅葉する。葉腋に柄のない直径6〜8oの黄色の小さな花をつける。
 
 
                    【上の画像を拡大しました】 
05.9.4 撮影

「花弁は萼片より短い」
                 
 9月4日(月) 台風14号の前ぶれの雨。
 長靴をはいて傘を差し、洞穴前の、稲刈りが終わった水田を見て歩いたら、コナギ・キクモ・キカシグサが開花していました。