2021年 3月14日  キブシ



【@秋吉台ではあまり多くありません − 林道わきで雌花が花盛りの時(雌雄異株です)】
21.3.14 撮影

        キブシ Stachyurus praecox 〈木五倍子〉(キブシ科 キブシ属) 花期は2〜4月。
       落葉低木。
       山地にごく普通に生え、よく分枝して高さ3-5mになるが、
       大きいものは高さ8mぐらいに達する。
       樹皮は褐色。
       枝は赤褐色または暗褐色で光沢がある。
       葉は互生し、長さ5-13cmの楕円状卵形または長楕円形で、
       先端は長く鋭くとがり、基部は円い。
       ふちには鋭い鋸歯がある。
       3〜4月、葉の出る前に長さ4-10cmの穂状花序を多数垂らし、
       長さ約7mmの鐘形の花を開く。
       雌雄異株。
       花弁は4個。
       萼片は暗褐色で4個あり、大小がある。
       雄しべは8個で花弁より短い。
       
雄花は淡黄色で雄しべがよく発達する。
       雌花は淡黄緑色で、雄花よりやや小さく、子房が発達する。
       果実は長さ約8mmの広楕円形で、初めは緑色で熟すと黄色を帯びる。
       中に多数の種子がある。
       果実を五倍子(フシ)の代用として黒色の染料にするのでこの名がある。
       用途:庭木、公園樹、花材、楊子 分布:北(渡島半島)、本、四、九
        − 山渓カラー名鑑「日本の樹木」 −

【A 雌花は淡黄緑色で、雄花よりやや小さく、子房が発達する
21.3.14 撮影
                                 
【B雌花が咲き進んだ時を − 古い画像から】
12.3.30 撮影

【Bを拡大しました − 子房がふくらんできています】
12.3.30 撮影

【C − @と同じ林道わきで、雄花序を
21.3.14 撮影

【D雄花は開き始めたばかり − 雄花序は雌花序より長く垂れ下がることが多いです】
21.3.14 撮影

【E雄花が咲き進んだ時を − 古い画像から
12.3.30 撮影

【Eを拡大しました −花弁は4個。雄しべは8個で花弁より短い
12.3.30 撮影

「雄花は淡黄色で雄しべがよく発達する」


 キブシが多く見られる林道は遠いので、大決心して出かけ、
 同時にクロモジ・サイコクキツネヤナギ・ヤマヤナギの開花を見てきましたが、
 キブシの葉が茂って、果実が下がっている時をたまには撮りに行きたいな、と。


※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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