ケイヌビエ Echinochloa crus-galli var.aristata〈毛犬稗〉
(イネ科 イヌビエ属) 花期は 7〜9月。
イヌビエの変種で、イヌビエより全体に大きい。
湿ったところを好み、池や川のほとり、溝のふちなどに群生する。
小穂は長さ約5mmで、退化した小花の花穎の先に長い芒があるのが特徴。
芒は長いものでは4cmほどあり、濃緑色または暗紫褐色を帯びる。
※イヌビエとケイヌビエの間には中間型があって連続し、区別しにくいため、
ケイヌビエをイヌビエに含める見解もある。
− 増補改訂新版「野に咲く花」 −
すこぶる多型の種であるイヌビエの1型で、水辺の湿地にしばしば水に浸りながら群生、
全形さらに壮大で稈高1m、基部の太さは1cm内外、
葉の幅は1.2-2cmにもなる。
円錐花序は長さ15-20cm、基本型に比べて枝が多く、
小穂はさらに密集してほとんどすき間なくつき、熟せば全体が紫褐色となる。
小穂は長さ3-4mm、下の小花(第一小花)の護穎は先が長さ2.5-4cmの芒となり、
芒は若いうちは淡緑色、のちに暗紫褐色となる。
※ケイヌビエは全体巨大、河辺などにはっきりした大群落を作るなど
しばしば水生植物に近くなり、中生植物であるヒメイヌビエに対応するイヌビエ(湿生)
変種として認めてよいと思う。
− 「日本イネ科植物図譜」 −
【A初めて、こんな大群落を見ました】
18.8.18 撮影
【Aを拡大しました − 円錐花序は長さ15-20cm、基本型に比べて枝が多く】
18.8.18 撮影
【Aを拡大しました − 小穂はさらに密集してほとんどすき間なくつき】
18.8.18 撮影
【B小穂は長さ約5mmで、退化した小花の花穎の先に長い芒があるのが特徴】
18.8.18 撮影
【Bを拡大しました − 芒は長いものでは4cmほどあり、濃緑色または暗紫褐色を帯びる】
18.8.18 撮影
【C茎の節と葉鞘を】
18.8.18 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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