2020年 3月7日  カテンソウ・イチリンソウ


カテンソウとイチリンソウは、たびたび様子を見に来てきょう開花を見ましたが、
両方とも1輪だけの開花の上、過去の画像も使って日記を書くにもほとんどない状態と分かりました。
どこででも見られない花を、開花が多い時期に撮影のためにわざわざ訪れなかった結果です。
『一番きれいな時』を必ず撮りたい花が二つ増えました。


【@カテンソウの開花確認画像 − 湿り気の多い林縁の木陰で】
20. 3.7 撮影

           カテンソウ Nanocnide japonica〈花点草〉(イラクサ科 カテンソウ属) 
                                          花期は3〜5月。
          山野の木陰などに群生する高さ10-30cmの多年草。
         葉は互生し、長さ幅とも1-3cmの菱形状卵形で、ふちに深い鋸歯がある。
         雌雄同株。
         雄花序は上部の葉腋につき、長い柄がある。
         雄花の花被片は5個、雄しべも5個ある。
         雌花序は柄がなく、葉腋にかたまってつくので目立たない。
         雌花の花被片は4個で、先端に剛毛がある。
         果実は痩果で花被に包まれ、熟すと花被から落ちる。
         花期:4〜5月 分布:本、四、九
          − 増補改訂新版「野に咲く花』 −

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【Aイチリンソウの開花確認画像 − 足元が危ない斜面、すぐ後ろが川のため神経を集中して撮影】
20. 3.7 撮影

            イチリンソウ Anemone nikoensis〈一輪草〉
                         (キンポウゲ科 イチリンソウ属) 花期は3〜4月。
           山地草地や林内などにに生える高さ2-0-25cmの多年草。
           根生葉は地下茎の先につくが、花茎の基部にはつかない。
           茎葉は3個輪生し、3出複葉で、長い柄がある。
           小葉は羽状に深裂する。
           花は1個つき、直径3-4cm。
           花弁はなく、白い5〜6個の萼片が花弁のように見える。
           萼片の裏面は紫色を帯びることがある。
           花期:4〜5月 分布:本、四、九



* * * * *きょう開花を見た他の1種を * * * * *

【Bヤドリギ Viscum album var.coloratum〈宿木〉(ビャクダン科 ヤドリギ属)
20. 3.7 撮影


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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