カラスザンショウZanthoxylum ailanthoides〈烏山椒/別名アコウザンショウ〉
(ミカン科 サンショウ属) 花期は7〜8月。
河原や崩壊地、伐採跡などに生える高さ15mになる落葉高木。雌雄異株。
枝に鋭い刺が多い。
樹皮は灰褐色で、成木になるといぼ状になった刺のあとが目立つ。
葉は互生。枝の上部に集まってつく。
大形の奇数羽状複葉で小葉は7〜15対、長さ5-15cmの長楕円状被針形〜被針形、
先は尾状に鋭くとがり、基部は円形、ふちには浅い鈍鋸歯がある。
枝先に13-20cmの散房花序を出し、緑白色の小さな花を密につける。
花弁は5個、長さ2-2.5mmの長楕円形。
雄花の雄しべは5個。雌花の子房や花柱は緑色。
萼は5深裂する。
果実は3個の分果に分かれる。
分果は直径3-5mmの平たい球形、灰褐色でしわが寄る。
11〜1月に熟し、裂開して直径3-4mmの光沢のある黒い種子を1個出す。
【A とても高い所。雄花か雌花か判別できません】
16.7.27 撮影
【Aを拡大しました − 大形の奇数羽状複葉で小葉は7〜15対】
16.7.27 撮影
「長さ5-15cmの長楕円状被針形〜被針形、
先は尾状に鋭くとがり、基部は円形、ふちには浅い鈍鋸歯がある」
【B下方で咲いていた花を − 枝先に13-20cmの散房花序を出し、緑白色の小さな花を密につける】
16.7.27 撮影
【Bを拡大しました − 雄花と分かりますが】
16.7.27 撮影
カラスザンショウは、伐採跡にいち早く沢山進入し、競争のように、ものすごい勢いで生長していき、
大きな株の陰になった株は、いつの間にか消えています。
葉がない時期は、この株で楽に花が見られると思っても、いざ花の季節になると、花序は葉に隠れ、
今年は、必ず花を撮ろうと頑張ったつもりが、開花確認はできても、花の詳細が撮れません。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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