2021年 6月17日  カンコノキ



【@花期が長いカンコノキ、地獄台で雄花が開花していました】
21.6.17 撮影

            カンコノキ Giochidion obovatum (コミカンソウ科 カンコノキ属) 花期は6〜10月。
          落葉または半落葉の低木で、高さ1-6mになる。
          よく分枝し、小枝は無毛または微毛がある。
          小枝の先端部分の短い枝ははしばしば刺状となる。 
          葉は互生し、無柄または長さ3mm以下の短い柄があり、
          葉身はやや薄く、下部の葉では狭倒卵形、上部のものでは狭倒卵形、
          先は鈍形から円形または切形で、基部はくさび形となり、
          長さ2.5-5.5cm、幅1.5-2.5cmで、全縁、5〜6対の側脈があり、
          両面とも無毛で、裏面は多少紛白色をおびる。
          花期は7〜10月。
          雌雄異株ときに同株。
          花は白色で、葉腋に束生する。
          雄花は長さ1cmの明らかな柄があり、萼片は6枚で、2輪に配列し、
          卵状楕円形、長さ1.5mmほどで、開出し、無毛、
          3まれに4個の雄蕊をもつ。
          雌花の柄は長さ約1mm、萼片は雄花のそおれに似るが直立し、
          縁毛があり、子房は6あるいは7室で、
          花柱は合着して棍棒状となり、萼片よりも長く、先端は小裂片状となる。
          刮ハは扁球形、熟して褐色となり、無毛で、4〜5個の分果からなり、
          分果は2裂し、中に2個の種子を生じる。
          種子は朱色、ほぼ卵形で、長さ3mmほどになる。
          本州(近畿以西)・四国・九州・琉球の温暖地帯から亜熱帯に分布し、
          海岸に近い丘陵地の草原や疎林に生える。
          中国南部および台湾にも分布する。
           − 改訂新版「日本の野生植物 3」 −  
                 

【@を拡大しました − 雄花は長さ1cmの明らかな柄があり
21.6.17 撮影
                                 
【@を拡大しました −3まれに4個の雄蕊をもつ
21.6.17 撮影

【A】
21.6.17 撮影

【Aを拡大しました −雄花は長さ1cmの明らかな柄があり
21.6.17 撮影

* * * * * * * おまけ − 2014年の画像* * * * * * *

【B刮ハは扁球形、熟して褐色となり、無毛で、4〜5個の分果からなり
14.9.5 撮影

【C同一個体で、果実が熟しながら花も咲いているのを目にしました】
14.9.5 撮影

【D刮ハは扁球形、熟して褐色となり、無毛で、4〜5個の分果からなり
14.9.5 撮影

【Dを拡大しました】
14.9.5 撮影


  ここは駐車場から遠い草原の斜面で、暑くなってからの観察は苦手なので、古い画像を使いました。

※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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