カナクギノキLindera erythrocarpa〈鉄釘の木〉
(クスノキ科 クロモジ属) 花期は4月。
山地に生える高さ6-15mになる落葉高木。雌雄異株。
樹皮は淡褐色。
幹が太くなると小さな皮目が目立ち、老木では不規則にはがれる。
葉は互生。葉身は長さ6-15cm、幅2-4cmの倒披針形。
上部は細長く伸び、先端は鈍い。基部は葉柄に向かって次第に細くなる。
ふちは全縁。表面は緑色で無毛、裏面は紛白色を帯びる。
葉の展開と同時に淡黄緑色の小さな花がかたまってつく。
花柄には長い毛がある。
花被片はふつう6個。
雄花の花被片は長さ3mmほどの楕円形、
雌花の花被片はやや小さく、ともに花のあと脱落する。
雄花の雄しべはふつう9個、葯は2室。
雌花には雌しべ1個と仮雄しべ9個がある。
果実は液果。直径6-7mmの球形〜楕円形で、9〜10月に赤く熟す。
名前の由来:カナクギは釘ではない。
樹皮の鹿の子模様の鹿の子がなまったものといわれている。
【@を拡大しました】
17.4.16 撮影
【A樹皮は淡褐色。老木では不規則にはがれる】
17.4.16 撮影
【B高木、目の前で花を見るのが難しいです】
17.4.16 撮影
【Bを拡大しました − 葉の展開と同時に淡黄緑色の小さな花がかたまってつく】
17.4.16 撮影
【C下方に伸びた枝を】
17.4.16 撮影
【D葉の展開と同時に淡黄緑色の小さな花がかたまってつく】
17.4.16 撮影
【Dを拡大しました − 雌花には雌しべ1個と仮雄しべ9個がある】
17.4.16 撮影
カナクギノキはクロモジよりずっと少なく、私が確認している雄株は4、雌株は1株です。
目の前で花が見られる雄株を見つけないと、雄花が撮れません。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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