カミガモシダ(チャセンシダ科 チャセンシダ属) 常緑性。
根茎は短く、斜上し、葉を叢生し、鱗片をつける。
鱗片は小さく、長さ約1mm、披針形、鋭尖頭、濃褐色で格子状。
葉柄は長さ2〜8cm、紫〜茶褐色で光沢があり、やや繊細、平滑、基部に鱗片をつける。
葉身は単羽状をなし、線形〜狭披針形、長さ7〜20cm、幅1.5〜3.5cm。
羽片は薄い草質、無柄、狭長楕円形だが基部前側に耳状突起があるので、見かけ上
三角状長楕円形に見え、鈍頭、辺縁は羽状に中〜深裂するので裂片が顕著となる。
胞子嚢群は長楕円形〜線形、羽片に数個つくが、裂片の辺縁近くにつくこともある。
中軸の先端は伸びて、地に接したところで芽をつけ、無性的に繁殖するので、
やや密な群落をつくることがある。
本州(新潟県・岐阜県以西)・四国・九州に分布し、山地の岩上や地上に生じる固有種で、
京都府から兵庫県ではやや普通であるが、ほかではまれである。
和名は京都の上賀茂神社にちなむ。
【@を拡大しました - 中軸の先端は伸びて、地に接したところで芽をつけ、無性的に繁殖する】
13.1.8 撮影
【A - @の中ほどにピントを】
13.1.8 撮影
【B - @の上方にピントを】
13.1.8 撮影
【C葉身は単羽状をなし、線形〜狭披針形、長さ7〜20cm】
13.1.8 撮影
【D羽片は無柄、基部前側に耳状突起があるので、三角状長楕円形に見え、羽状に中〜深裂する】
13.1.8 撮影
【E胞子嚢群は長楕円形〜線形、羽片に数個つくが、裂片の辺縁近くにつくこともある】
13.1.8 撮影
|
|