2017年 11月26日  カクレミノ



【@こんな近くに、花が咲く大きな成木があったなんて! − 家族旅行村内で】
17.11.26 撮影

      カクレミノ Dendropanax trifidus〈隠れ蓑〉(ウコギ科 カクレミノ属) 花期は7〜8月。
    高さ5-7mの常緑小高木、大きいものは15mにもなるという。雌雄同株。
    全体無毛。若枝は緑色。
    葉は互生。葉柄は長さ2-10cm。
    葉身は変化が多く、若枝では大きい卵円形で3〜5裂し、
    花のつく枝では長楕円形、菱形楕円形または卵状楕円形、長さ5-14cm、幅2-9cm。
    掌状脈、基部の側脈1対が太くなってときに3行脈状、
    先は短くまたはやや尾状に伸びて鋭頭、基部は鋭形、全縁ときに3裂し、
    裏面に細かい腺点が多数ある。
    7〜8月、枝先に長さ4-7cmの花序柄を伸ばし、多数の花を散形につける。
    花には雄花と両性花とがある。
    花柄は長さ6-10mm。萼は鐘形で先は不規則に浅く裂ける。
    花弁は淡黄緑色、5枚、卵形で長さ約2mm。
    果実は核果。広楕円形で径4-8mm、
    先に長さ約2mmの合着して1個となった太い花柱が残り、黒熟する。
     − 改訂新版「日本の野生植物5」 −

【@を拡大しました】
17.11.26 撮影
                                 
【A樹皮を】
17.11.26 撮影

【B花のつく枝では掌状脈、基部の側脈1対が太くなってときに3行脈状
17.11.26 撮影
「先は短くまたはやや尾状に伸びて鋭頭、基部は鋭形、全縁ときに3裂」

【C果実がたくさんついています。来年からこの株で開花確認を!】
17.11.26 撮影

【Cを拡大しました − 果実は核果。広楕円形で径4-8mm
17.11.26 撮影

【D花がつかない幼木はあちこちで見てきましたが…】
17.11.26 撮影

【Dを拡大しました − 先に長さ約2mmの合着して1個となった太い花柱が残り、黒熟する
17.11.26 撮影

* * * * * 今年の開花確認は8月14日でした* * * * *

【E近年は、ずっと、林道わきのこの株で開花確認してきました】
17.8.14 撮影
年々ヤブがひどくなり、近づけなくなりました。

【Eを拡大しました】
17.8. 14撮影

【F来年からはここに来なくても、家族旅行村で、すぐ近くで花が見られるのです】
17.8.14 撮影

【Fを拡大しました − こんな苦労をしなくてすむのです】
17.8.14 撮影

 昨日、樹木が好きな友人と龍護峰に登ったのが良い刺激になりました。
 そうでした。開花がない冬の間は、しっかり樹木を観察すれば良いのです。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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