カクレミノ Dendropanax trifidus〈隠れ蓑〉(ウコギ科 カクレミノ属) 花期は7〜8月。
高さ5-7mの常緑小高木、大きいものは15mにもなるという。雌雄同株。
全体無毛。若枝は緑色。
葉は互生。葉柄は長さ2-10cm。
葉身は変化が多く、若枝では大きい卵円形で3〜5裂し、
花のつく枝では長楕円形、菱形楕円形または卵状楕円形、長さ5-14cm、幅2-9cm。
掌状脈、基部の側脈1対が太くなってときに3行脈状、
先は短くまたはやや尾状に伸びて鋭頭、基部は鋭形、全縁ときに3裂し、
裏面に細かい腺点が多数ある。
7〜8月、枝先に長さ4-7cmの花序柄を伸ばし、多数の花を散形につける。
花には雄花と両性花とがある。
花柄は長さ6-10mm。萼は鐘形で先は不規則に浅く裂ける。
花弁は淡黄緑色、5枚、卵形で長さ約2mm。
果実は核果。広楕円形で径4-8mm、
先に長さ約2mmの合着して1個となった太い花柱が残り、黒熟する。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【@を拡大しました】
17.11.26 撮影
【A樹皮を】
17.11.26 撮影
【B花のつく枝では掌状脈、基部の側脈1対が太くなってときに3行脈状】
17.11.26 撮影
「先は短くまたはやや尾状に伸びて鋭頭、基部は鋭形、全縁ときに3裂」
【C果実がたくさんついています。来年からこの株で開花確認を!】
17.11.26 撮影
【Cを拡大しました − 果実は核果。広楕円形で径4-8mm】
17.11.26 撮影
【D花がつかない幼木はあちこちで見てきましたが…】
17.11.26 撮影
【Dを拡大しました − 先に長さ約2mmの合着して1個となった太い花柱が残り、黒熟する】
17.11.26 撮影
* * * * * 今年の開花確認は8月14日でした* * * * *
【E近年は、ずっと、林道わきのこの株で開花確認してきました】
17.8.14 撮影
年々ヤブがひどくなり、近づけなくなりました。
【Eを拡大しました】
17.8. 14撮影
【F来年からはここに来なくても、家族旅行村で、すぐ近くで花が見られるのです】
17.8.14 撮影
【Fを拡大しました − こんな苦労をしなくてすむのです】
17.8.14 撮影
|
昨日、樹木が好きな友人と龍護峰に登ったのが良い刺激になりました。
そうでした。開花がない冬の間は、しっかり樹木を観察すれば良いのです。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|