カキラン〈柿蘭/別名スズラン〉(ラン科) 花期は6〜7月。
オレンジかかった黄色の花が咲くことからこの名がある。別名のスズランはつぼみが鈴に似ていることによる。山野の湿ったところに生える高さ30〜70pの多年草。葉は左右2列に並び、柄はなく基部で茎を抱く。茎頂に黄褐色の花を10個ほどつけ、花の長さは1pほど。
草原で毎年同じころに開花するオカトラノオ・ヤマトキソウより1週間遅れで、カキランが咲きました。 開花が遅れたのは、最近の小雨による乾燥の影響でしょうか。
株はたくさん見えていますから、これからしばらく楽しめそうです。
【同じ株を右に90度回って撮りました】
05.6.15 撮影
この辺りに10株ほどあるうち、3株咲いていました。
ここに、5月21日から2〜3日置きに見に来たので、同行の“秋吉台のやまんば”さんと二人、しばらくカキランのそばに座り込んで、草原を渡る風に吹かれていました。
【上の画像を拡大しました】
「唇弁の先端部は矢印状で、中央に黄色のV字状斑紋がある。
後部は丸く内側に湾曲し、紫色のすじがある。
中央の緑色部分は葯。花弁2個は柿色」
ノハラテンツキ(カヤツリグサ科)
05.6.15 撮影
ノハラテンツキ〈野原点突〉 花期は5〜6月。
草原に生える、ややまれな多年草。地下茎は長く横にはい、褐色の鱗片に包まれる。稈は単生し、細く、高さ20〜50p。基部に少数の葉があり、葉身は幅1〜2o、稈より短い。花序は長さ2〜4p、3〜10個の穂がある。
今年、秋吉台のノハラテンツキが目立っています。
先日、友人が「あ、ノハラテンツキ! 環境省の絶滅危惧種なんだよね」と言ったので、はっと、足で蹴飛ばして歩いていたかも知れない自分を戒めました。
05.6.15 撮影
「小穂は長さ7〜15oの披針形、栗色。鱗片は長さ5〜6o、栗褐色」
手持ちの図鑑に記載があるのは、原色日本植物図鑑(保育社)だけでした。
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