2018年 1月21日  イワオモダカ



【@1年に1回、確認に来ています − 上からも下からも盗れない崖で】
18.1.21 撮影

           イワオモダカ Pyrrosiahastata(ウラボシ科 ヒトツバ属) 常緑性。
         葉身は単葉、ほこ形に3〜5裂し、基部は心臓形まれにくさび形。
         葉の表面はほとんど無毛。
         葉の裏面は灰褐色または赤褐色の星状毛で密におおわれる。
         胞子嚢群は主脈の間に3〜6列に並ぶが、小さいからくっつき合うことはない。
         北海道から九州まで広く分布し、山林の岩上や樹幹に着生、ややまれに産する。
         [山口県絶滅危惧TA類]

【@を拡大しました − 冬の間は乾燥して葉が巻き、葉裏が見えています】
18.1.21 撮影
                                 
【A − @の下方を】
18.1.21 撮影

          以前より少しだけですが、イワオモダカ1集団の範囲が広がったと思います。
          いつまでも無事でありますように願うだけです。
 
 「ヒトツバよりずっと希少である。
  それはまた園芸採取の結果、手の届く範囲では見られない傾向もあろう。
  その分、山野草店でよく見かける。
  高い樹幹に群生しているのは安心だが、標本もとれない。」(
写真でわかるシダ図鑑

 シダの愛好家がお目当てのシダを根こそぎ持って帰るのを目の当たりにしてから、
 「絶滅危惧TA類」のシダを書く時には特に、場所が分からないように、気をつけています。
 採取することは盗掘であり、悪いことだと認識していないらしく、
 グループの全員が、それぞれ大きなビニール袋を持参して、堂々と採取していました。


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