イシモチソウDrosera peltata〈石持草〉
(モウセンゴケ科 モウセンゴケ属) 花期は5〜6月。
酸性の湿地に生える多年草で、地下に球形の塊茎がある。
茎は高さ10-30cm。
根生葉は初めあるが花期にはなくなる。
茎葉はまばらに互生し、三日月形で幅4-6mm、
表面とふちに長い腺毛があり、基部は湾入して細い柄に直角に続く。
葉柄は長さ10-15mm。
5〜6月、総状花序が出るが、初めは頂生し、
のちには葉に対生し、2〜10花をつける。
萼片は卵形で先が鈍く、縁は細裂して、その先は腺毛となる。
花弁は白色で広倒卵形、長さ6-8mm、
朝の10時頃開いて、午後早く閉じる。
花柱は3個で、先が4深裂する。
刮ハはやや球形で長さ2.5mm。
準絶滅危惧(NT)。
本州(関東以西)〜九州・琉球(西表島)、朝鮮半島・中国・台湾に分布する。
九州・琉球ではすでに野生のものは絶滅したと考えられている。
和名は〈石持草〉の意味で、
この草を抜くとき葉の腺毛に小石がついてくるためという。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
[山口県絶滅危惧TA類]
【@を拡大しました − 朝の10時頃開いて、午後早く閉じる】
22.5 18 撮影
【A秋吉台のイシモチソウは、「早寝、遅起き」です】
22.5.18 撮影
【Aを拡大しました − 茎葉はまばらに互生し、三日月形で幅4-6mm】
22.5. 18 撮影
【Aを拡大しました −表面とふちに長い腺毛があり、基部は湾入して細い柄に直角に続く】
22.5. 18 撮影
【B】
22.5 18 撮影
【Bを拡大しました −花弁は白色で広倒卵形、長さ6-8mm】
22.5.18 撮影
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秋吉台で咲く花は、天候や時間によっては開いた花が見られないことが多々ありますが、
イシモチソウは、その最たるものだと、つくづく感じています。
数年前の午前中、私が家にいた時に、周南市の友人から電話「今日、イシモチソウは咲くかねえ?」。
『う〜〜ん。私がイシモチソウなら、今から家を出てくると咲いているよ!』。
咲いていたそうで・・・(笑)。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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