2021年 4月30日  イヌザクラ



【@ 現在、私が確認しているのは1個体だけ。 数か所のが、20年の間に伐採されて消えてしまいました】
21.4.18 撮影

        イヌザクラ Prunus buergeriana〈犬桜/別名シロザクラ〉(バラ科 ウワミズザクラ属) 
                                                花期は4〜5月。
       落葉高木で、幹は高さ10mになる。
       樹皮は光沢のある暗灰色で、皮目が点在し、枝とともに臭気がある。
       葉柄は長さ10-15mmで無毛、
       葉身は倒卵形〜狭長楕円形または長楕円形で、先は鋭尖形、
       基部はくさび形または円形となって1対の腺を有し、
       細く鋭い鋸歯があり、長さ5-8.5cmで、ふつう両面とも無毛であるが、
       表面には中脈に沿って微毛が、
       裏面は中脈に沿って開出毛がまばらに生えることがある。
       花期は4〜5月。
       前年枝から多数の花をつけ、葉のない総状花序を数個出す。
       花序は長さ6-9cmで、花序枝には短毛を密生する。
       花は葉より遅れて咲き、径約5mm、花柄は長さ3-5mmで、短毛を密生する。
       花弁は当卵形で、長さ2mmほど、白色、花時には平開する。
       雄蕊は12〜20個で花弁より長く超出する。
       雌蕊は雄蕊より短く、花柱は無毛で、先は盤状に広がり柱頭となる。
       果実は卵円球形で、長さ6-7mm、径8mm内外、
       6月には熟して黒色となり、果肉は甘い。
       果柄には毛を密生する。
       本州・四国・九州(南限は鹿児島県紫尾山・霧島山)に自生し、山地に生える。
       済州島・台湾中部・中国中南部に分布する。
       材はヤマザクラに比べてやわらかくもろいが、建築、細工物、版木などに用いられる。
        − 改訂新版「日本の野生植物 3」 −
         

【@を拡大しました − 今年の開花は4月18日、例年より10日ほど早かったです】
21.4.18 撮影
       「花弁は当卵形で、長さ2mmほど、白色、花時には平開する」

                                 
【A今年は花がたくさん咲きました】
21.4.30 撮影

【Aを拡大しました − 前年枝から多数の花をつけ、葉のない総状花序を数個出す
21.4.30 撮影

【Aを拡大しました − 花は葉より遅れて咲き、径約5mm、花柄は長さ3-5mmで、短毛を密生する
21.4.30 撮影

【B】
21.4.30 撮影

【Bを拡大しました − 雄蕊は12〜20個で花弁より長く超出する
21.4.30 撮影


※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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