イヌセンブリ Swertia.tosaensis〈犬千振〉(リンドウ科 センブリ属) 花期は10〜11月。
山野の湿地に生える一年草または越年草。
茎はしばしば基部から分枝し高さ5-50cm。
根生葉はないかあり、ときのロゼット状をなし、へら状倒披針形、
長さ0.7-2cm、幅2-7mm。
茎葉は長楕円形〜倒披針形、長さ2-5cmで先は鈍い。
花は9〜11月、狭い円錐状につき5数性。
萼裂片は披針形。
花冠は白色かときに帯淡?色、淡紫色の条があり、径15mm、
5深裂し、裂片は長楕円状卵形で長さ6-8mm、幅2.5-3.5mm、
基部に2個の蜜腺溝があり、その周りに長い毛がある。
毛には顕微鏡下で波状の隆起が見える。
刮ハは花冠より少し長く、種子はやや円くてほぼ平滑。
全草に苦味がないので薬には用いられない。
本州〜九州、朝鮮半島・中国・ウスリーに分布する。
絶滅危惧U類(VU)。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【@を拡大しました − こんなに盛んに分枝した株は初めて見ました】
18.10.1 撮影
【A − @の花 − 花は狭い円錐状につき5数性】
18.10.1 撮影
【Aを拡大しました − 花冠は白色かときに帯淡?色、淡紫色の条があり、径15mm、5深裂し】
18.10 1撮影
【B分枝していない高さ20cmほどの小さな個体がたくさんありました】
18.10.1 撮影
【Bを拡大しました − 花冠基部に2個の蜜腺溝があり、その周りに長い毛がある】
18.10.1 撮影
「毛には顕微鏡下で波状の隆起が見える」
従来の2ヶ所とも、今年は個体数が随分減っているので、ここが見つかり嬉しいです。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|