1月27日 イヌガヤ 


【@秋吉台では雌雄同株が普通に見られ、雌株も見ています】
   11.1.25 撮影
この株も雄花と雌花がついています。
   
  イヌガヤ〈犬榧/別名ヘダマ・ヒノキダマ〉(イヌガヤ科 イヌガヤ属) 花期は3〜4月。
 カヤに似ているがそれほど有用でないからという意味らしい。
 山地に生える高さ5mほどになる常緑小高木。雌雄異株、まれに同株。
 葉は長さ2〜5cm線形でやわらかく、先端はとがっているがカヤと違ってさわっても痛くない。
 雄花は前年の葉腋に6〜10個集まってつき、直径1cmどの花序をつくる。
 雌花は枝先につき、広卵形の鱗片のわきに胚珠が2個つく
 種子は長さ2〜2.5cmの。初め緑色で、翌年の9〜10月に熟すと赤紫色になる。
 外種皮は肉質で甘みがある。


   
                【A − @の下に来て撮りました】        
 11.1.25 撮影  
【B】        
11.1.25 撮影
 【Aを拡大しました − まだかたいつぼみです】        
 11.1.25 撮影
 「雄花は前年の葉腋に6〜10個集まってつき、直径1cmどの花序をつくる」 

* * * * * こんな時もありました* * * * *

【雌花】        
10.3.7 撮影
「秋吉台で出会った花」掲載から外れた花は昨年は開花確認だけのことが多く、
イヌガヤはこの画像だけでした。(電子書籍には木の花を増やしたいと考えています)
  
【満開状態の雄花】        
05.4.11 撮影

【「こんなに実(正しくは種子)がつく株はあまり見かけない」( 樹に咲く花)】        
03.10.2 撮影
保存してあるイヌガヤの画像を全て調べましたが、種子の画像はこれだけで、
実際、種子を見ていないのです。 種子が熟す割合は少ないのでしょうか。


【上の画像を拡大しました】        
03.10.2 撮影

「外種皮はヤニ臭いが甘い」
(樹に咲く花)
「果実は翌年の10月ごろに褐紫色に熟すが、苦くて食べられない」(日本の樹木)


 森林セラピー基地でイヌガヤの種子を見かけ、試食した時、私はヤニのにおいが嫌でしたが、多くの人が「甘くておいしい」と言っていました。
大きな図鑑でもこんなに違った記述があるんですね。
 昨年12月の写真展に来場してくれた友人に、本の内容について細かい指摘があるのでは、と、不安を訴えたら、「図鑑を出している大先生でも、堂々と間違いを書いているのだから、全然気にしなくていいよ」と、励ましてくれました。
 今、あらためて友人の言葉をかみしめています。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。