2020年 2月8日  イヌガラシ・スカシタゴボウ



【@イヌガラシは、花が一年中見られ、今は花と長角果の両方が見られます − 長年耕作されていない畑地で】
20. 2.8 撮影

         イヌガラシ Rorippa indica〈犬芥子〉(アブラナ科 イヌガラシ属)) 
                                      花期は1〜12月。
        低地の畑のへりや道ばたなどに多い一年草または越年草。
        茎は直立して分枝し、高さ10-60cmになる。
        葉は柄がないかまたはあり、長楕円状披針形〜卵形、
        先は鈍形、基部は細くなり、上部のものではやや耳状になって半ば茎を抱き、
        縁に粗い鋸歯があるか頭大羽状に分裂し、長さ3-15cm、幅1-5cm、毛はない。
        花期は本土では4〜9月だが暖地では冬期から開花する。
        萼片は長楕円形、2.5-3.5mm。
        花弁は黄色、長倒卵形で長さ3-4mm、ときに退化する(アオイヌガラシ)。
        長角果は開出する長さ3-12mmの柄があって線形、
        斜上または開出して先は少し上向きに曲がり、長さ1-2.4cm。
        種子はやや2列に並び、卵形か楕円形、褐色で、長さ0.5-0.7mm。
        北海道〜琉球、朝鮮半島・台湾・中国・東南アジア〜南アジアに分布する。
         − 改訂新版「日本の野生植物4」 −

【@を拡大しました】
20. 2.8 撮影
                                 
【A葉は長楕円状披針形〜卵形、先は鈍形、基部は細くなり、縁に粗い鋸歯があるか頭大羽状に分裂
20.2.8 撮影

【B】
20. 2. 8撮影

【Bを拡大しました − 萼片は長楕円形、2.5-3.5mm
20.2.8 撮影

【Bを拡大しました −長角果は開出する長さ3-12mmの柄があって線形、斜上または開出して
20. 2.8 撮影
「先は少し上向きに曲がり、長さ1-2.4cm」

【C小さく、茎が分枝しないで開花している個体もあります】
20. 1.1 撮影
                                
【Cを拡大しました − 花弁は黄色、長倒卵形で長さ3-4mm
20.1.1 撮影

* * * * * * * * * *

【@スカシタゴボウも一年中花が見られます − 上のイヌガラシと同じ草地で】
20. 2.8 撮影

           スカシタゴボウ R.palustris〈透し田牛蒡〉(アブラナ科 イヌガラシ属)
                                             花期は1〜12月。
         水田などに生える一年草か越年草、まれに短命な多年草で全体ほとんど無毛。
         茎は直立して上部で枝を分け、高さ30-100cm。
         葉は柄があるかまたはなく、上部のものは基部が耳状になって茎を抱き、長さ5-17cm、
         羽状に浅〜深裂し、裂片は粗く切れ込む。
         花期は4〜7月。
         萼片は長楕円形〜楕円形、長さ1.5-2.4mm。
         花弁は黄色、へら形で長さ1.5-3mm。
         果柄は水平に開出するか反曲する。
         角果は長球形〜円柱状長楕円体でしばしば曲がり、長さ3-7mm、幅2-2.5mm。
         種子は円形、径約0.5mm、細かい点状の突起がある。
         北半球に広く分布し、日本でも南千島・北海道〜琉球に見られる。
         葉や角果の形に変化が多い。
          − 改訂新版「日本の野生植物4」 −

【A】
20. 2.8 撮影
                                
【B葉は羽状に浅〜深裂し、裂片は粗く切れ込む
20.2.8 撮影

【C羽状に浅〜深裂し、裂片は粗く切れ込む
20. 2.8 撮影
【D花弁は黄色、へら形で長さ1.5-3mm
20. 2.8 撮影

【Dを拡大しました】
20. 2. 撮影

【E角果は長球形〜円柱状長楕円体でしばしば曲がり、長さ3-7mm、幅2-2.5mm
20. 2.8 撮影

【Eを拡大しました − 種子は円形、径約0.5mm、細かい点状の突起がある
20. 2.8 撮影

* * * * * 今日は2種の開花を見ました * * * * *

【@】
20. 2. 撮影

【A】
20. 2.8 撮影

【B】
20. 2.8 撮影


※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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