イヌガラシ Rorippa indica〈犬芥子〉(アブラナ科 イヌガラシ属))
花期は1〜12月。
低地の畑のへりや道ばたなどに多い一年草または越年草。
茎は直立して分枝し、高さ10-60cmになる。
葉は柄がないかまたはあり、長楕円状披針形〜卵形、
先は鈍形、基部は細くなり、上部のものではやや耳状になって半ば茎を抱き、
縁に粗い鋸歯があるか頭大羽状に分裂し、長さ3-15cm、幅1-5cm、毛はない。
花期は本土では4〜9月だが暖地では冬期から開花する。
萼片は長楕円形、2.5-3.5mm。
花弁は黄色、長倒卵形で長さ3-4mm、ときに退化する(アオイヌガラシ)。
長角果は開出する長さ3-12mmの柄があって線形、
斜上または開出して先は少し上向きに曲がり、長さ1-2.4cm。
種子はやや2列に並び、卵形か楕円形、褐色で、長さ0.5-0.7mm。
北海道〜琉球、朝鮮半島・台湾・中国・東南アジア〜南アジアに分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【@を拡大しました】
20. 2.8 撮影
【A葉は長楕円状披針形〜卵形、先は鈍形、基部は細くなり、縁に粗い鋸歯があるか頭大羽状に分裂】
20.2.8 撮影
【B】
20. 2. 8撮影
【Bを拡大しました − 萼片は長楕円形、2.5-3.5mm】
20.2.8 撮影
【Bを拡大しました −長角果は開出する長さ3-12mmの柄があって線形、斜上または開出して 】
20. 2.8 撮影
「先は少し上向きに曲がり、長さ1-2.4cm」
【C小さく、茎が分枝しないで開花している個体もあります】
20. 1.1 撮影
【Cを拡大しました − 花弁は黄色、長倒卵形で長さ3-4mm】
20.1.1 撮影
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【@スカシタゴボウも一年中花が見られます − 上のイヌガラシと同じ草地で】
20. 2.8 撮影
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スカシタゴボウ R.palustris〈透し田牛蒡〉(アブラナ科 イヌガラシ属) 花期は1〜12月。
水田などに生える一年草か越年草、まれに短命な多年草で全体ほとんど無毛。
茎は直立して上部で枝を分け、高さ30-100cm。
葉は柄があるかまたはなく、上部のものは基部が耳状になって茎を抱き、長さ5-17cm、
羽状に浅〜深裂し、裂片は粗く切れ込む。
花期は4〜7月。
萼片は長楕円形〜楕円形、長さ1.5-2.4mm。
花弁は黄色、へら形で長さ1.5-3mm。
果柄は水平に開出するか反曲する。
角果は長球形〜円柱状長楕円体でしばしば曲がり、長さ3-7mm、幅2-2.5mm。
種子は円形、径約0.5mm、細かい点状の突起がある。
北半球に広く分布し、日本でも南千島・北海道〜琉球に見られる。
葉や角果の形に変化が多い。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【A】
20. 2.8 撮影
【B葉は羽状に浅〜深裂し、裂片は粗く切れ込む】
20.2.8 撮影
【C羽状に浅〜深裂し、裂片は粗く切れ込む】
20. 2.8 撮影
【D花弁は黄色、へら形で長さ1.5-3mm】
20. 2.8 撮影
【Dを拡大しました】
20. 2. 撮影
【E角果は長球形〜円柱状長楕円体でしばしば曲がり、長さ3-7mm、幅2-2.5mm】
20. 2.8 撮影
【Eを拡大しました − 種子は円形、径約0.5mm、細かい点状の突起がある】
20. 2.8 撮影
* * * * * 今日は2種の開花を見ました * * * * *
【@】
20. 2. 撮影
【A】
20. 2.8 撮影
【B】
20. 2.8 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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