12月19日 秋吉台日記を書き始めた年の、今日の日記です。 

(データの整理をしていて懐かしかったので、見ていただくことにしました。)

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12月19日 イヌビワ (クワ科)

2000.12.16 撮影

 イヌビワ〈犬枇杷〉 暖地の山野に多い落葉低木。果実がビワに似ていますが、食用には不向きなのでこの名があります。
 秋吉台の草原では、写真のように、石灰岩の割れ目に根を張って生えているのが多く見られます。
 6月初め、いきなり実の形が現れたときには、がっかりしたものでした。「これだけ見ていて、花を見落としたの?」と。イチジク(無花果)と同じで、花が花嚢(かのう)と呼ばれる緑色の壺状の袋に入っていて、外からは、花が咲かないまま実ができるように見えるのだということを知って、安心しました。               
 雌雄別株で、「雌果嚢は食べられるが、雄果嚢は固くて食べられない」のだそうです。何度かつまんでみましたが、この写真の実は全部固いのです。
 もしかして、鳥たちにもおいしくないのでしょうか。こんなにたくさんなっているのに、見向きもしないんですから・・・。でも、こんな所に生えたのは、もともと鳥の仕業ですよね。