イチビ Abutilon theophrasti〈莔麻/別名キリアサ〉
(アオイ科 イチビ属)花期は6~8月。
畑や荒れ地、河原などに生える一年草。
茎は高さ50-100cm、上部で分枝し、束状の軟毛や腺毛がある。
表皮は繊維質で、容易に切れることがなく強靱である。
葉は互生し、長い柄があり、心臓形で顕著な掌状脈が5~9個ある。
葉身は先が急に狭まって鋭くとがり、基部は深い心形、
縁は低い波状の鋸歯があり、両面に束毛があるが、
特に若い葉の裏面には密生し、ビロード状である。
花期は8~10月、茎の上方の葉腋に橙黄色の花を開く。
花は径約2cm。萼の基部に小苞はない。
萼は5裂し、背面に長毛が多い。
花弁は5個で、広倒卵形、基部で合着し先は少し凹む。
雄蕊は多数、花糸の下半部は合着して袋となる。
果実は半球形、径1.5-2cm、通常16個の分果が輪状に並び、黒熟する。
原産地:インド。 渡来:繊維植物として、中国を経由して渡来した。
メモ:キリアサの名は葉がキリに似ているため。
- 「日本の帰化植物」 -
【②葉は互生し、長い柄があり、心臓形で顕著な掌状脈が5~9個ある】
19.6.25 撮影
【③茎の上方の葉腋に橙黄色の花を開く。花は径約2cm】
19.6.25 撮影
【③を拡大しました - 花弁は5個で、広倒卵形、基部で合着し先は少し凹む。雄蕊は多数】
19.6.25 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|