8月29日  ホザキノフサモ(アリノトウグサ科)

     05.8.29 撮影
   
 ホザキノフサモ〈穂咲きの房藻/別名キンギョモ〉(アリノトウグサ科) 花期は5〜10月。
 花が穂になって咲くことによる。別名は金魚鉢に入れられることから。
池や沼などの水中に生える多年草。水底の泥の中に白い根を伸ばし、茎はときに1m以上になる。葉は4枚ずつ輪生し、葉の裂片は糸のように細い。花は水上に抜き出した長さ3〜8pの枝先に穂になってつき、上方に雄花、下方に雌花がある。

 初めてホザキノフサモを見たのは5月30日でした。
 あれから、流れのそばを歩くときにはいつも注意して見たら、あちこちで群生していますが、すぐ近くで見ることはできなかったのです。
 一昨日の観察会のあと、川の中でツンツンと花穂が群生して立っているのを見つけ、今日、川に下り、そばで見ることができました。


 
                   【花穂を拡大しました】                    
                        05.8.29 撮影
          「花は水上に抜き出した長さ3〜8pの枝先に穂になってつき、
           上方に雄花、下方に雌花がある」
 
                             
 この穂の長さは3pほど。
 花が開いているかどうか肉眼では見えないので、見当をつけて次々と撮りました。

 【おまけの花―権現山のホソバママコナ】 
05.8.29 撮影
 
 ホソバママコナ〈細葉飯子菜〉(ゴマノハグサ科) 花期は8〜9月。
 中国地方西部・四国北西部・北九州の日当たりのよい草地に生える半寄生の1年草。高さ30〜50p。葉は対生し、披針形か狭披針形で、先は尾状にとがる。枝先に穂様の花序をつける。花冠は紅紫色の2唇形で長さ1.5p。
 

 秋吉台国際芸術村の背後に立つ権現山のホソバママコナです。
 3年前に見つけられた“秋吉台のやまんば”さんが、それ以来見ていないと言われるので、案内していただきました。
 山頂近くなって日当たりがよく、乾いたところにあちこち群生して咲き、見つけた時よりずいぶん数が増えているとのこと。 

                    【上の画像を拡大しました】 
05.8.29 撮影
「包葉は赤色を帯び、狭卵形か広披針形で、先はとげ状にのびる」
                 
 ここでホソバママコナが咲いているいる様は、防府市の右田ヶ岳でシコクママコナが群生して咲いているのとよく似ていると思いました。