2020年 7月6日  ホウライカズラ



【@一昨年は数個確認していた蕾が開かないまま終わり、昨年は開花したものの花数がわずかでした】
20.7.5 撮影

         ホウライカズラ Gardneria nutans〈蓬莱葛〉(マチン科 ホウライカズラ属) 
                                            花期は6〜7月。
        林内に生える常緑籐本。
        茎は緑色で無毛。。
        葉は革質で対生し、葉身は長楕円形、楕円形または卵状楕円形で
        先は鋭くとがり、長さ6-11cm、幅2-5cm、両面とも無毛。全縁。
        若木の葉は緑色で白斑はない。
        花期は6〜7月、上部の葉腋から長さ1-2cmの花序を伸ばして
        1〜2個の花をつける。
        花序軸は長さ4-7mm、先に狭披針形の小さな1〜2枚の苞があり、
        その先に1〜2本の花柄をつける。
        花冠は最初白色でのちに淡?色になり、
        つぼみの時は卵形で長さ約7mm、深く5裂し、裂片は開くと反り返り、
        披針形で先はとがり、外面は無毛、内面にごく短い毛が密生する。る。
        雄蕊は5本、長さ約6mm、花糸は短く、花糸から葯隔にかけて短毛を密生する。
        液果は球形で、径約1cm、赤熟し、4〜6個の種子をもつ。
        本州(千葉県以西)・四国・九州・琉球(沖縄県北部)・台湾に分布する。
         − 改訂新版「日本の野生植物4」 −

        名前の由来:蓬莱山は中国の伝説に登場する不老不死の地とされる霊山。
        珍しいつる植物だったので、蓬莱山にちなんで
        蓬莱葛の名がつけられたと考えられている。

         

【A(@を拡大しました) − @の中央付近 − 果実・開いた花・蕾が多数】
20.7.5 撮影
                                 
【B(Aのすぐ上付近) − まだ開いていない花がたくさん見えます】
20.7.5 撮影

【C(Aの右側) − 初めて見た2007年以来、こんなに花が多いのは初めてです】
20.7.5 撮影

 この個体は随分長い年月生きてきて古木なのに、こんなに花をたくさん咲かせました。
 花芽が付く頃の天候がよほど適していたのと思う一方で、
 最後の力を振りしぼって子孫を残そうとしているかと、頭をよぎります。
 来年も、無事でいてくれますように…。

※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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