| ホソバリンドウGentiana scabraf.stenophylla〈細葉竜胆〉(リンドウ科 リンドウ属) 花期は11〜12月。
 東海〜関西地方の湿地には葉が線形になるものが見られ、
 これをホソバリンドウf.stenophylla という。
 
 リンドウ Gentiana scabra var.buergeri〈竜胆〉(リンドウ科 リンドウ属)
 花期は10〜12月。
 山野に生える多年草。
 茎は高さ20-100cm、直立または斜上し、4条線がある。
 葉は対生して、卵状披針形、3脈が著しく目立ち、長さ3-8cm、
 表面は緑色、裏面は淡緑色、先は長くとがり、基部は円く、
 縁には細かい突起があってややざらつき、柄はない。
 花は9〜11月、茎頂およびや上部の葉腋にかたまってつき、苞がある。
 萼筒は長さ10-20mm、萼裂片は線状披針形で、
 筒部より長いのも短いのもあり、ふつう開出する。
 花冠は紫色、内面に茶褐色の斑点があり、長さ3-4.5cm、
 副片は三角形で小歯がある。
 子房の基部に5個の蜜腺がある。
 果実は刮ハで枯れた花冠に包まれ、熟すと2裂する。
 種子は紡錘形で、両端に短い尾がある。
 本州〜九州および奄美諸島に分布する。
 根茎と根を乾燥したものが〈竜胆〉で、薬用にされる。
 
 東海〜関西地方の湿地には葉が線形になるものが見られ、
 これをホソバリンドウf.stenophylla という。
 − 改訂新版「日本の野生植物4」 −
 
 ホソバリンドウは葉が細いのが特徴ですが、
 個体によっては葉の幅に大きな差があります。
 葉の幅が5ミリのものもあれば10ミリのものもあります。それは個体差です。
 ですが、生えているのはすべて湿地や水辺などの湿った場所なのです。
 このように植物が生えている環境によって、
 よく似ていても何という名前なのかがわかるのです。
 − 「みかんの花日記」(永田芳男さんのブログ) −
 【A @の右側の個体(高さ約80cm)は、葉腋から細長い枝が出て、その先に花が咲いています】
 19.11.23 撮影
 【B今日は曇りで、花は開いていませんでした】
 19.11.26 撮影
 
 【Bを確認しました − 細い茎に、いっそう細い茎が出て花がついています】
 19.11.26 撮影
 
 【C茎が細く、倒れていたのを起こして、枝を撮影しました】
 19.11.26 撮影
 
 【Cを拡大しました − ホソバリンドウは葉が細いのが特徴ですが、】
 19.11.26 撮影
 
 【D東海〜関西地方の湿地には葉が線形になるものが見られ、これをホソバリンドウf.stenophylla という】
 19.11.23 撮影
 
 【E個体によっては葉の幅に大きな差があります】
 19.11.26 撮影
 「ですが、生えているのはすべて湿地や水辺などの湿った場所なのです」
 
 【F花冠はリンドウと同じでした】
 19.11. 23 撮影
 
 * * * * * そばで確認した植物を * * * * *
 
 【Gアブラガヤ(カヤツリグサ科 アブラガヤ属) − ほかにエゾミソハギ・イ・タカネマスクサなど】
 19.11 .26 撮影
 
 
 
      茎が枝分かれしたリンドウを初めて見ましたが、ホソバリンドウの要件にはないし、
        | 【Hミゾカクシ(キキョウ科 ミゾカクシb属) − ほかに、ツボスミレ・ミゾソバなど】
 19.11.26 撮影
 
 
 |  図鑑にあるほかのリンドウに、茎が枝分かれするというものはなかったので、
 湿地に生えるリンドウということで、ホソバリンドウにしました。
 ホソバリンドウについた花番号は、『1563』。
 
 ※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
 ※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
 
 
  
 
  
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