8月19日 ホソバミズヒキモ


よく訪れる長登のため池で、見たとたんはゴミが浮いているのかと思いました。初めて見た葉。
よく見ると、細い糸のような水草の浮葉と分かり、久しぶりの「新しく見つけた花」となりました。

【@ ホソバミズヒキモの花番号は、『1331』 】
12.8.18 撮影

         ホソバミズヒキモ(ヒルムシロ科 ヒルムシロ属) 花期は5〜9月。
       ため池、水路に普通に生育する浮葉植物。多年草。
    
   細い地下茎は水底中を這い、そこからよく分枝する水中茎を出す。
       沈水葉は線形で長さ3〜5cm、幅1mm以下。
       浮葉は長楕円形で長さ3cmほど、幅1cm以下。
       流水中では浮葉は少なく、ほとんどが沈水葉。
       夏、浮葉をつけた茎に2cmほどの花茎を水面に出して花穂をつける。
       果実の背面の突起は不明瞭、全縁かわずかの凹凸。
       (類似種のコバノヒルムシロの果実の背面の突起はニワトリのとさか状)
       夏〜秋にかけて葉腋に長さ1cm前後の殖芽をつくり越冬する。

                             
                        【@を拡大しました】
                         12.8.18 撮影
              【@を拡大しました − 花穂が写っていました】
                         12.8.18 撮影
    【A浮葉 − 全くの平面ではなく、中央がわずかに高くなって、うまく浮くようにできています】
                         12.8.18 撮影
                      【B果実もできています】
                         12.8.18 撮影 
                        
 一番近くでも岸から2mくらい離れていて、肉眼で花穂・果実は見えませんでしたが、
 100mmマクロレンズで見当をつけて撮りまくりました。

 コバノヒルムシロとは果実で区別できるそうですが、「山口県産高等植物目録」には、
 ホソバミズヒキモは「やや普通」、コバノヒルムシロは「稀」とありますので、
 ホソバミズヒキモとしておいて、果実で確認することにしました。