ホソバママコナ Melampyrum setaceum (ハマウツボ科 ママコナ属) 花期は 8〜10月。
半寄生の一年草。
茎は高さ25-50cm。
葉は対生し、狭披針形または広線形で、先は尾状に長くとがり、
基部に2-4mmの短い柄があり、両面に短毛が散生し、
長さ1.5-8cm、幅0.2-1.3cm。
8〜10月、枝先に長さ2-6cmの花序をつくり、多くの花をつける。
苞は多くは紅紫色をおび、線状披針形で、先は刺状にとがり、
縁に刺毛状の長い歯牙があり、長さ5-15mm、幅2-6mm。
萼裂片は三角状で鋭くとがる。
花冠は紅紫色で長さ13-16mm。
中国地方西部・四国北部・九州北部、朝鮮半島・中国(東北)に分布する。
絶滅危惧TB類 (EN)。
− 改訂新版「日本の野生植物 5」 −
【@を拡大しました − 近年の高温乾燥の夏の気候にも負けず、元気にたくさん咲いていました】
20.9.13 撮影
【A葉は対生し、狭披針形または広線形で、先は尾状に長くとがり】
20.9.13 撮影
【B多年草と思ったほど、大きく、しっかりした株も】
20.9.13 撮影
【C枝先に長さ2-6cmの花序をつくり、多くの花をつける】
20.9.13 撮影
「花冠は紅紫色で長さ13-16mm」
【D苞は多くは紅紫色をおび、線状披針形で、先は刺状にとがり】
20.9.13 撮影
【E縁に刺毛状の長い歯牙があり】
20.9.13 撮影
【Eを拡大しました − 】
20.9.13 撮影
十数年前から複数回見に来た同行の人に、「ホソバママコナ」と教えられたらしいのに、
ここに毎年開花確認に来られそうに無かったし、
植物名を同定できる画像は撮れてなく、一人で再びやってくる気は起こらないまま。
いつの間にか頭の中で名前は「シコクママコナ」になっていた花は、「ホソバママコナ」でした。
今回、名前をキチッと教えてもらった上、Tさんの提言もあり、「見つけた花」にしました。
ホソバママコナについた花番号は「1586」。
この日記を書きながらも、盗掘癖のある複数の知人の顔が浮かんで仕方ありません。
どうか、独り占めにしないで! 盗掘しないで!
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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