ホンゴウソウ Sciaphila nana〈本郷草〉(ホンゴウソウ科 ホンゴウソウ属)
花期は7〜9月。
暗い林の下の落ち葉の間に生える多年生の菌従属栄養植物。
地下に白色の根茎があり、細かい側根をまばらにつける。
地下茎の高さは3-8cm、きわめて細く、径0.5mm以下である。
葉は鱗片状で 狭卵形、長さ約1.5mm、茎とともに紫褐色をしている。
7〜10月に、長さ0.5-2cmの総状花序をつくり、4〜15個の花をつける。
苞は狭卵形。花序の下部に雌花、上部に雄花がつく。 花柄は糸状で長さ約3mm。
雄花は径約2mm。花被は紫紅色で深く6裂し、丸く反り返り、
裂片のうち3個は狭卵形で大きく、他の3個は小さく、
先が細長く伸びて、先端に球形の付属体をつけているが、これは早い時期に落ちる。
雄蕊は3個で、大きい方の花被片と対生する。
花糸は短く、基部は互いに合生している。
雌花は径約1.5mmで、花被は6裂する。
心皮は多数あって離生し、球状に集まっている。
花柱は各心皮の腹面の上部につき、糸状で長さ約0.7mm。
果実は、多数の心皮が集まった径約2mmの球形の集合果となる。
種子は各心皮内に1個。
本州(宮城県・栃木県・新潟県以西)〜琉球にややまれに分布する。
1902年に三重県北部の楠町本郷の樹林内で発見されたので、
牧野富太郎によって¥この和名がつけられた。
[山口県絶滅危惧TA類(CR)]
− 改訂新版「日本の野生植物 1」 −
【A深い落ち葉の間で広い範囲に、転々と咲いていました 】
21.8.7 撮影
【B駐車場から近い場所、今度は落ち着いて、雄花にピントを合わせて撮りましょう】
21.8.7 撮影
【Bを別の角度から撮りました】
21.8.7 撮影
【Bに近寄って】
21.8.7 撮影
【Cそばには、ヒナノシャクジョウが転々と…】
21.8.7 撮影
【D同じ林内で、ギンリョウソウモドキの開花確認もできました】
21.8.7 撮影
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きょう偶然に駐車場で出逢って一緒に歩くことになった、目の良い友人に感謝!
言葉が見つからないくらい満ち足りた、贅沢な一日になりました。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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