ヒナノシャクジョウ〈雛の錫杖〉(ヒナノシャクジョウ科) 花期は7〜9月。
小型で、姿が僧侶の持つ錫杖に似ているのでこの名がある。暗い林内に生える高さ3〜15pの腐生植物。葉は退化している。地上部は全体が白色で、茎頂に花を頭状に数個つける。花は無柄、白色筒状で長さ6〜10o。花被片6個のうち外花被片3個は先で分かれ、内面は黄色。
1年中で一番暑いときに開花するヒナノシャクジョウが咲いていました。
梅雨明けが間近なのでしょう。
初めて見たのは数年前、最高に蒸し暑いドリーネの斜面でした。
あれから、スギの植林地や、ここ、草原の遊歩道そばでも見られるようになって、「ヒナノシャクジョウを見つけなければ」の大仕事の感じは無くなりましたが、見つけるとホッとすることには変わりありません。
【上の画像を拡大しました】
「高さ3〜15pの腐生植物」
この全体の幅は5〜6o。高さは1p足らず。
「錫杖」とはほど遠く、杖の部分がない感じでしょう?
私がこれまでに見た中で一番高かったのは、2pほどです。
【上の株から50p離れたところで】
05.7.14 撮影
こちらの全体の幅は7〜8o。
(これ以上近づくと撮れない位置からの100%拡大画像です)
ニガクサ(シソ科)
05.7.14 撮影
ニガクサ〈苦草〉 花期は7〜8月。
山野のやや湿り気のあるところに生える高さ30〜70pの多年草。葉は長さ1〜2pの柄があり、卵形長楕円形で、ふちには不ぞろいの鋸歯がある。茎の先や上部の葉腋に花穂を出し、淡紅色の唇形花をつける。花冠は長さ1〜1.2p。
上のヒナノシャクジョウから数メートル進んだところのニガクサが、咲いていました。
一昨日見たときはどの花もつぼみだったのに、昨日、雨の中で開花したのでしょう。
【上の画像を拡大しました】
【おまけの花―開花して6日目のチダケサシ】
05.7.14 撮影
7月14日(木) 曇り一時雨→薄曇り。
精一杯5時間歩きましたが、開花しているはずの花を全部回れませんでした。
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