ヒメスミレ Viola inconspicua ssp.nagasakiensis〈姫菫〉(スミレ科 スミレ属) 花期は11月〜4月。
人家近くによく生え、花も濃紫色でスミレに似ているが、
全体にやや小さく、葉の形が違うので区別できる。
根は白い。
葉は花期には長さ2-4cmのほこ形で、左右に張り出した部分の鋸歯が目立つ。
葉柄には翼はない。
夏の葉は長三角形で、名前と不つりあいなほど大きくなる。
花はスミレよりやや小さい。
花期:3〜5月 分布:本・四・九
− 増補改訂新版「野に咲く花」 −
花はスミレより小型で、径1-1.5cm、濃紫色まれに淡紫色、花柄は長さ4-10cm。
花弁は長さ8-10mm、側弁の基部は有毛。
花柱は虫頭形(カマキリの頭形)、上部が少し左右に張り出し、
柱頭はわずかに突き出る。
距は細く長さ3-4mm。
花色が淡い紫色のものをウスイロヒメスミレf.albescens(Taken.)という。
− 改訂新版「日本の野生植物 3」 −
【@を拡大しました − 葉は花期には長さ2-4cmのほこ形で、左右に張り出した部分の鋸歯が目立つ】
22.3 17撮影
【@を拡大しました − 花はスミレより小型で、径1-1.5cm、濃紫色まれに淡紫色】
22.3.17 撮影
【A花弁は長さ8-10mm、側弁の基部は有毛】
22.3. 17 撮影
【B距は細く長さ3-4mm】
22.3. 17 撮影
ヒメスミレは道路わきや駐車場わきのアスファルトやコンクリートの割れ目でよく見かけます。
広々とした草地の中で、ほかの植物と混生しているのを見たことがありませんが、
乾いた痩せ地がお好みなのでしょうか。
それとも、アキヨシミミナグサのように、ほかの植物と競争できない弱い植物だからでしょうか。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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