ヒメセンナリホオズキ Physalis pubescens 〈姫千成酸漿〉(ナス科 ホオズキ属)
花期は 8〜9月。
畑や路傍に生える1年草。北アメリカ原産。
茎は枝を四方に出して広がり、長さ50-80cm。
角張る稜はあまり目立たず、密に短い斜上する毛が生える。
葉は互生し、卵形、長さ2.5-6cm、先は短く尖り、基部は円形でしばしば左右不相称、
ふちは全縁か先が鈍いやや尖った粗い鋸歯があり、両面に毛が散生する。
花柄は長さ3-5mm、短い斜上する毛が密生する。
萼は鐘形、長さ4-5mm、半ばまで5裂し、5本の縦に走る稜があり、短毛が生える。
花冠は黄白色、内面基部は5個の紫褐色の斑紋があり、杯形で、長さ6-7mm。
萼は花後に成長し、長さ2-2.5cm、黄褐色に熟し、明瞭な5本の稜線がある。
【@を拡大しました − 花や実の柄がセンナリホオズキと比べて非常に短いのです】
14.8.8 撮影
【A葉は、先は短く尖り、基部は円形でしばしば左右不相称】
14.8.9 撮影
「ふちは全縁か先が鈍いやや尖った粗い鋸歯がある」
【B】
14.8.9 撮影
【Bを拡大しました −花柄は長さ3-5mm 】
14.8.9 撮影
【C萼は鐘形、短毛が生える】
14.8.8 撮影
【D】
14.8.9 撮影
秋吉台でセンナリホオズキと言われてきたホオズキを調べたら、萼に明らかな毛が写っています。
しかし、花柄・果柄の長さがヒメセンナリホオズキよりずっと長いので、やはりセンナリホオズキとし、
今回のを別種のヒメセンナリホオズキとしました。
当初、ショクヨウホオズキと記録しましたが、ショクヨウホオズキは、
「茎や葉柄、花柄に立つ毛が密生するものをショクヨウホオズキ(ケセンナリホオズキ)という」で、
毛の様子からヒメセンナリホオズキとしました。
写っていない特徴は後日撮影してくるつもりです。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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