ヒメオトギリ Hypericum japonicum 〈姫弟切〉(オトギリソウ科 ヒメオトギリ属)
花期は8〜9月。
水田のあぜや休耕田、野原の湿地などに生える、高さ15-40cmの一年草
あるいはときに多年草。
茎は4稜があり、細いが丈夫で、直立〜斜上するかまたは倒伏、
分枝し、枝は鋭角的に斜上する。
葉は青みを帯びた緑色で、質が薄く、斜上し、
広卵状三角形〜卵形あー楕円形〜披針形、
長さ2-18mm、幅1-10mm、鈍頭〜円頭、
基部は円形でなかば茎を抱くか、まれに基部は細くなる。
葉身の内側に多数の小さな明点があり、辺縁に腺体はない。
花は7〜8月、1〜30花が集散状につき、径6-8mm、
黄色で赤みを帯びることなく、花柄は長さ2-30mm、
花弁は5個、狭楕円形〜倒卵形長さ1.7-5mm幅0.8-1.3mm、鋭頭、腺体はない。
雄しべ5〜30個、散在するかゆるやかに5束にまとまり、
長さ1.5-2.8mm、葯に明ある点がある。
花柱は2あるいは3個、長さ0.4-1.2mm。
刮ハは球状〜円筒状、長さ2.5-6mm、果皮に腺体がない。
南千島から南西諸島まで日本全土に広く分布し、
朝鮮半島・中国〜南アジア・オセアニアに及ぶ。
− 改訂新版「日本の野生植物 3」 −
【@を拡大しました −茎は細いが丈夫で、分枝し、枝は鋭角的に斜上する 】
22.8 4 撮影
【@を拡大しました − 葉は青みを帯びた緑色で、質が薄く、】
22.8 4 撮影
「基部は円形でなかば茎を抱くか、まれに基部は細くなる」
【A花は1〜30花が集散状につき、径6-8mm、黄色で赤みを帯びることなく】
22.8. 4 撮影
【B古い画像ですが・・・花弁は5個、狭楕円形〜倒卵形、鋭頭、腺体はない】
13.8. 13 撮影
【Bを拡大しました − 雄しべ5〜30個、散在するかゆるやかに5束にまとまり】
13.8 13 撮影
【C雄しべ5〜30個、散在するかゆるやかに5束にまとまり】
13.7.13 撮影
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これまで見てきたのは、きれいな湧水に浸りながら咲いているヒメオトギリでしたが、
切り開かれて放置状態の荒れ地で、久しぶりに目にしました。
花は晴れた午前中にしか開いていないので、とりあえず古い画像を使いましたが、
国際芸術村近くなので、きれいに開いている花を撮りたいと思っています。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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