ヒメムツオレガヤツリ Cyperus ferruginescens(カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
花期は 9月〜。
湿地や湿った荒地に生える一年草。
茎は高さ20-100cm、3稜があり、平滑。
葉は基部近くにのみつき、茎とほぼ同高で、幅5-10mm、基部の鞘は赤色を帯びる。
葉状の苞葉は3〜8個が目立ち、下方のものは長さ50cm、幅10mmに達することがある。
散形花序の枝は5〜8個、長短不同で長いものは5-8cmになり、
分花序は枝を複生し、穂状に多数の小穂をつける。
小穂は線形、長さ4-18mm、幅0.5-0.8mm、柱頭は3岐して長さ1-1.5mm。
痩果は倒卵形で3稜があり、長さ約1mm、幅約0.5mm。
小穂の軸は翼になって左右から痩果を包む。
小穂の基部および各鱗片の間に関節があり、熟すと小穂はバラバラになって落ちる。
本州(関東以西)。[原産地]北アメリカ。
− 「日本の帰化植物」 −
【@を拡大しました − 散形花序の枝は5〜8個、長短不同で】
20.9.3 撮影
【A分花序は枝を複生し、穂状に多数の小穂をつける】
20.9.3 撮影
【Aを拡大しました − 小穂は線形、長さ4-18mm、幅0.5-0.8mm】
20.9.3 撮影
【Aを拡大しました − 小穂の基部および各鱗片の間に関節があり】
20.9.3 撮影
当初は「ホソミキンガヤツリ」と思ったのですが、小花の数が少ないので、探し回って
「ヒメムツオレガヤツリ」にたどり着きました。
カヤツリグサ科はイネ科の次に苦手。
検索しながら、「見つけなければ良かった」と、思ったことも…。
ヒメムツオレガヤツリについた花番号は、「1585」。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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