2016年 5月22日  ヒメゴウソ


ヒメゴウソは「山口県産高等植物目録」にはアオゴウソの名で『普通』とあり、
「秋吉台国定公園の高等植物」には記載がありません。

【@葉の数の割には有花茎がまばらでした − 林縁の湿地で見つけました】
16.5.22 撮影

              ヒメゴウソ Carex phacota 〈姫郷麻/別名アオゴウソ〉
                               (カヤツリグサ科 スゲ属) 花期は 5月。
            和名はゴウソに似て小型なこと。別名は小穂が緑白色であることによる。
            湿地や湿った道端に生える多年草。
            叢生し、有花茎は高さ20-60cm。
            葉は緑白色。扁平で幅2-6mm。
            頂小穂は雄性、線形で長さ2-5cm。
            側小穂は雌性で2〜4個、円柱形で長さ2-6cm、長柄があり下垂する。
            雌鱗片は淡緑色で果胞より短く、凹頭または鈍頭芒端。
            下方の苞は葉状。
            果胞は緑白色。柱頭は2個。

【A】
16.5.20 撮影
                                 
【Aを拡大しました − 頂小穂は雄性、線形で長さ2-5cm
16.5.20 撮影

【B側小穂は雌性で2〜4個、円柱形で長さ2-6cm、長柄があり下垂する
16.5. 撮影

【C】
16.5.20 撮影

【Cを拡大しました−2. − 雌鱗片は淡緑色で果胞より短く、凹頭または鈍頭芒端
16.5.20 撮影

【D − @の左に写っている花茎ですが】
16.5.22 撮影

【E上方の小穂がアゼナルコのように雌雄性のため悩みました】
16.5.20 撮影

【Eを拡大しました−1. − 垂れ下がっていますが】
16.5.20 撮影

【Eを拡大しました−2. − 基部の柄は短く、アゼナルコのそれとは違います】
16.5.20 撮影

【Eを拡大しました−3. − 雌小穂はCと同じと判断しました】
16.5.20 撮影

 新しく見つけたスゲ、ヒメゴウソに花番号『1441』をつけました。

 開花が多い時期に苦手なスゲを新しく見つけ、同定に時間がかかりました。
 ゴウソ・アゼナルコを確実に把握して、やっと日記を書き始めたのですが、
 観察会の諸々に加えて、ほかに新しく花が次々と目に入り、
 ヒメゴウソを書きかけのまま数日が経過しました。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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